大人の歯列矯正って、失敗しやすいって聞いたんだけど…
大人になるとあごの骨が固まって、歯が動きにくいからって、本当…?
そんな悩みや疑問にお答えします。
筆者のケンは、
約2年間のワイヤー矯正を終えて、
先日、ブラケットオフしました↓
40代で始めた、いわゆる大人の歯列矯正だったので、
もっと長い時間がかかると思っていたのですが、
予想以上に短い期間で、順調に終えることができました。
一般的に、
大人になってからの歯列矯正は、失敗しやすい
なぜなら、骨が固まって、歯が動きにくいから
と、言われています。
ぼくもそう思っていました。
ですが、
自分が実際に、大人の矯正をし、
歯医者さんにいろいろと教えてもらううちに、それ以外に、
もっと大きな理由があるなあと気づいたんです。
そこで今回は、
大人の歯列矯正が失敗するのは◯◯が原因&その解決策
というテーマで、ぼくの考えをお伝えしたいと思います。
大人の歯列矯正が失敗するのは◯◯が原因だった
結論から言うと、
大人の歯列矯正が失敗しやすい本当の理由は
自分の本来の歯の形が、変わってしまっている
ことにあるようです。
上の画像は、
子供の歯の模型なのですが、
乳歯の奥には、すでに永久歯が待機をしています。
つまり、歯の形や、歯がどんなふうに生えるのかは、
実は、歯が作られる段階で、すでに決まっているわけです。
なので、
自分のもともとの歯、生まれついての噛み合わせというのが、
本来は、一番理想的な姿ということです。
ところが、大人になるにつれて、
虫歯ができて歯を削ったり、自然に磨耗してきたりしますよね。
歯の形が部分的に変わると、全体の歯並びにも影響するので、
どんどん理想からは、離れてしまうばかりです。
永久歯が抜けたままに、あるいは悪習慣を放っておくと|日本歯科医師会
当然、年齢が若い方が、
生まれ持った歯を、そのまま保てている可能性が高いので、
理想的な噛み合わせが作りやすいわけです。
歯を、本来の場所に戻すだけでいいので。
大人になって、歯の形が変わってしまっていると、
その変化に合わせて、全体を調整しなければなりません。
それには、高い技術も必要です。
それが、
大人の歯列矯正が失敗しやすい、本当の理由
というわけなんです。
矯正しても、100%の状態には戻らない?
大人の歯列矯正が失敗しやすい理由は、
もともとの歯の形が変わってしまっていることが多いから
というお話をしました。
では、実際に大人になってから歯列矯正を行った、
ぼくの場合はどうだったのでしょうか?
ぼくは、子供の頃から歯並びがあまりよくなく、
虫歯もできやすい体質でした。
なので、詰め物もとても多いし、
上の写真のように、前歯には差し歯(ブリッジ)もあります。
ブリッジがあっても、矯正はできるのか?
については、こちらに詳しくまとめました↓
また、親知らずは3本は抜いたものの、
右下の1本だけ残っているので、
歯列の前と奥とでは、高さがかなり違っています。
親知らずを抜くか抜かないか、迷っている方は、
こちらが参考になるかと思います↓
右下の5番目の小臼歯も抜いていて、
左右の歯の種類と本数が違ったりもしています。
歯が重なっていて悩んでいる方は、こちらをどうぞ↓
などなど…
ぼくの歯列矯正前の歯の状況は、かなりひどいものでした。
大人の歯列矯正というのは、
こうしたたくさんの課題を、一つずつ治したり、
考慮しながら、進めていく必要があるわけです。
若い、まっさらな歯を並べていくより、
失敗しやすいというのも、うなずけますよね。
矯正治療を始める前に、主治医からは、
100%の噛み合わせには戻せないと思う
だけど、できる限りのことはする
と、言われました。
ぼくはその歯医者さんの技術と人柄に、
絶大な信頼をおいていたので、治療をお願いしました。
結果、とてもよい治療を受けることができ、
予定通り、約2年後にブラケットオフをしました。
その時の様子は、こちらに詳しく書きました↓
大人の歯列矯正に失敗しないための、解決策
では、大人の歯列矯正は、
やっても無駄!
失敗しても仕方がない…
かというと、そんなことはありません。
大人の歯列矯正に限らず、
どんなことにも、失敗のリスクはつきものですが、
準備次第で、確率を減らすことはできます。
では、大人の歯列矯正に失敗しないために、
どうしたらいいかというと、
高い技術力を持った歯医者さんを選ぶ
これに尽きると思います。
具体的に言うと、
・噛み合わせや顎の位置まで、考えている
・経験が豊富
・矯正のみでなく、一般の歯科治療も行える
などが、ポイントです。
事実ぼくは、
本当に信頼できる歯医者さんのもとで、歯列矯正をしたことで、
順調に、2年間という予定通りに、
治療を終えることができました。
それに、
噛み合わせが劇的によくなり、
歯並びだけでなく、姿勢や体調まで改善し、
とても感激をしています。
歯列矯正で、どんな変化があったのかは、
こちらにまとめました↓
また、ぼくの主治医曰く、
詰め物や差し歯には、実はメリットもある
とのことでした。
それは、歯の形を変えられるということ。
ここの歯は、もうちょっと高さがあるといいのにな、
と言う場合に、
被せ物や差し歯であれば、それが可能だということです。
少し自由度は下がるけど、
自分の歯であっても、歯の形を変えることはできるみたいです。
ぼくも、いくつかの歯で、歯の高さを継ぎ足してもらいました。
その時の様子はこちら↓
歯を継ぎ足すのは、一般の歯科診療を行える歯医者さんでないと、
スムーズに行うことは難しいらしいです。
また、
歯の形を変えることを想定して、矯正治療を進める必要があるので、
高い技術力や、経験も必要です。
それゆえ、
そうした技術力を持った歯医者さんを選ぶのが、
本当に本当に、重要になるわけです。
歯列矯正をする際に、
歯医者さん選びで気をつけた方がいいポイントは、
こちらに詳しくまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
大人の歯列矯正が失敗するのは◯◯が原因だった【解決策あり】まとめ
以上、大人の歯列矯正が失敗するのは◯◯が原因だった【解決策あり】というテーマで解説をしました。
大人になってからでも歯列矯正は可能ですし、失敗を回避することは可能です。
大人の歯列矯正で後悔しないためのポイントは下の記事にまとめたので、こちらも参考になれば↓
大人の歯列矯正と子供が行う矯正は、装置も目的も違うのをご存知でしょうか?
こちらに詳しく書きました↓
大人になってからの矯正で、メリットよりデメリットの方が多いと感じる場合、どうしたらいいのか?
筆者の体験をこちらに書きました↓
大人の歯列矯正に関しては、動画でもお話ししてますので、ぜひご覧ください↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。