前歯のブリッジを作り直しました。治療の流れを詳しく紹介

歯のケア
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2018年4月より歯列矯正|上下とも表側のワイヤー矯正|歯を抜かない非抜歯矯正|歯並びはもちろん、噛み合わせを重視した歯列矯正の様子を、記録しているブログです|銀座みゆき通りデンタルクリニックにて治療中|YouTubeでも歯列矯正の経過を配信してます

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前歯のブリッジを作り直したい
ブリッジを作り直す際の、治療の流れが知りたい

そんな悩みや疑問にお答えしましょう。

筆者の前歯は、右側3本がブリッジです。

歯列矯正中はずっと仮歯で歯を動かしていたのですが、矯正治療の完了に伴い、きちんとしたブリッジに作り直しました。

そこで今回は、前歯のブリッジを作り直しました。治療の流れを詳しく紹介と題して、その時の様子をお伝えいたします。

前歯のブリッジを作り直しました。治療の流れを詳しく紹介

そもそもブリッジとは、

欠損歯の代わりとなる人工の歯を、両隣の歯にかぶせる冠と一体でつくったもの

「ブリッジ」ってどんな治療?|歯科治療のイ・ロ・ハ

で、両端の歯を柱にして人工歯を支える仕組みです。

筆者の場合は、右の前歯3本を今から20年以上前にブリッジにしていました。

前歯のブリッジの作り直しは、1回の治療で完結したわけではなく、数回通院する必要がありました。

どんなステップを踏んだのか、順を追ってご紹介いたします。

①ブリッジ部分のレントゲン撮影

前歯のブリッジの作り直しの最初のステップは、まずはレントゲン撮影から行いました。

ブリッジの土台がどうなっているのかを、確かめるのが目的とのことでした。

②下の歯の型取り

次は下の歯の型取りです。

歯医者さんではおなじみの、ピンク色の樹脂で歯型を取りました。

採取後の歯型はこちらです↓

歯列矯正後なので当たり前と言えば当たり前なのですが、歯がすごく綺麗に並んでいたことに驚き、改めて歯並びがよくなったことを実感しました。

③色合わせ

前歯のブリッジの作り直し、3つめのステップは色合わせ

作り直しをするブリッジが、他の歯と違和感なく見えるように、色見本を使って色を合わせます。

筆者は、歯列矯正が終わった後にホワイトニングをしたので、以前よりかなり白くなっています。

ホワイトニング前は、色見本の一番くらい方の色だったのですが、今では一番明るい方の白さになっていました。

歯の色は実はグラデーションになっていて、先端は明るく、根元は少し暗くなっているそうです。

そうした微妙な色味の変化を、写真を添えて歯科技工士さんに伝えるのだそうです。

④麻酔

4つ目の工程は、麻酔注射です。

筆者は前歯3本がブリッジですが、3本すべてに神経がありません。

なので、歯を触っても痛みは感じないのですが、今回は歯の根元の歯茎を触るので、念の為麻酔するとのことでした。

ちなみに、痛くない麻酔注射の方法があるのをご存知ですか?

歯医者さんに教えてもらって、痛くない注射の方法を、こちらに詳しく書きました↓

⑤仮歯を外す

前歯のブリッジの作り直し、いよいよ仮歯を外す工程です。

上の写真のような、クラウンリムーバーと呼ばれる道具で、コンコン叩くというか引っ張るように、仮歯を外していきます。

虫歯治療時に用いる仮歯は次の治療時までもてばいいので、簡易的に付けてあるため、すぐに外すことができます。

ですが歯列矯正治療中の仮歯は、簡単に外れてしまっては困るので、かなりしっかりとくっ付けてあるそうです。

なので今回も、外すのに力がかかりました。

実際に筆者の仮歯は、歯列矯正中に一度も外れることはありませんでした。

仮歯を外すと、こんな感じ↓

前歯3本がないので、空気が漏れてとても喋りづらいです。

⑥土台の作り直し

今回は、ブリッジの上物だけでなく土台も新しいものに作り直すとのこと。

そこでまずは、古い金属の土台を撤去します。

ブリッジというのは上の図のように、歯の根っこの真ん中に通る神経や血管を取り除き、その空洞に芯を入れ土台にしているそうです。

なので、歯の部分を削らないように、金属の軸の部分だけをドリルで削り、古い軸を取り除いていきます。

これはものすごく細かな作業だったようで、数十分時間がかかりました。

歯の部分を残し、真ん中に穴が空いているのが見えるでしょうか?

先生ありがとうございました。

続いて、古い芯を抜き去った穴に樹脂を注入し、新しく軸となるグラスファイバーを入れてきます。

グラスファイバーは釣り竿などにも使われている、強さとしなやかさのある素材で、耐震構造的な役割をするそうです。

これが、ブリッジを支える支柱となります。

奥の方の歯には芯は1本でしたが、1番目の歯には2本挿していました。

さらにその芯を樹脂で覆い、形を整えて土台の完成です。

⑦土台の型取り

前歯のブリッジの作り直しの手順、次の工程は、新しいブリッジが土台にピッタリはまるように土台の型取りをします。

型取りは2段階で行われました。

まずは上の写真のように、精密な歯型を取るための準備として、水色の樹脂でざっくりとした歯型を取りました。

なぜこの歯型を取るのかは、後ほど説明します。

次に歯肉圧排(しにくあっぱい)という作業が行われました。

歯肉圧排とは、歯と歯茎の間に糸を挿し入れ隙間を広げることで、そえによって根元まで精巧な歯型が取れるそうなのです。

糸が緑色だったので、強い光が当たると、歯茎がグリーンに透けて見えました。

歯茎の隙間に入れられた糸は、5分くらいで外しました。

さらにシリコン樹脂を直接歯に乗せます。

そしていよいよ正式な型取りなのですが、ここでさきほど取った「ざっくりした歯型」の出番となります。

上の画像のように「ざっくり歯型」を型枠とし、そこに樹脂をつめ型取りを行いました。

こうすることで、より歯の形が正確に取れるとのこと。

こちらが取れた歯型です↓

指で触らせてもらったら、かなり硬かくて驚きました。

この歯型からまずは石膏模型を作って、歯科技工士さんにブリッジを作製してもらうそうです。

つまりブリッジ部分(筆者の場合は3本)だけを作るわけではなく、一度全体の模型を作って、他の歯との関係性を考慮しながら作るということですね。

⑧噛み合わせの歯型を取る

さらにもう一つ、青い素材を直接歯に乗せて、歯型を取りました。

これは新しく作り直しするブリッジの、噛み合わせ調整に必要なんだそうです。

新しいブリッジは約2週間ほどで完成するとのこと。

およそ4週間後に予約を入れ、楽しみに待つことにしました。

⑨ブリッジ完成

そしてこちらが、新しく作り直してもらった前歯3本のブリッジです。

歯の内側(土台)がジルコニア、面面がセラミック製のブリッジです。

なぜ、中と外で素材が違うのかというと、ジルコニアは硬度はありますが、色が単一で真っ白なので不自然なのだそうです。

一方セラミックは強度はやや落ちるものの、ガラスのような透明感があり、本物の歯の質感に近いとのこと。

実際に、根元から先端までのグラデーションや、筆者の歯の特徴である、うっすらとした横じまも精巧に再現されていました。

両者のいいところを組み合わせることで、こうした耐久性と美しさを兼ね備えたブリッジを作ることができるのとことでした。

はめる前のブリッジを持たせてもらったのですが、とても軽く感じました。

矯正前のブリッジは金属にセラミックコーティングしたものだったので、それと比べると、さらに軽く感じます。

矯正前のブリッジは裏側から金属が見えていましたが、今回作り直したジルコニア+セラミックはどこからみても真っ白です。

⑩新しいブリッジを接着

前歯のブリッジの作り直し、いよいよ最後の工程は、新しいブリッジを土台に接着します。

まずは、歯と歯の間の溝にフロスを巻き付けていました。

これにはマスキングのような役割があるようで、余った接着剤がはみ出しすぎないような工夫なのだそうです。

ブリッジの空洞に接着剤を詰め、歯茎の上にある土台へかぶせます。

かなり力強く、ぎゅーっと押し続けていました。

一度短く光を照射し、まずは少しだけ固まらせ、はみ出た接着剤を取ります。

マスキングとして巻いていたフロスを外し、再度光を照射し、今度は完全に固めます。

綿を歯と歯の間に挟んで噛み、待つこと5分くらい。

ついに、新しく作り直した前歯のブリッジの交換作業が終わりました。

第1ステップのレントゲンから数えると、3回の通院の末、ようやく完了です。

作り直したブリッジの感想

これだけの手間と時間をかけて、新しく作り直した前歯のブリッジ。

はめてもらった直後に鏡で見せてもらったのですが、思わずニヤけてしまいました。

もちろんよい意味でなんですが、「うわあ、透明感があって綺麗だなあ」と思い、ずっと笑いが止まらず鏡を見続けていました。

さらに舌で歯の表面を触ると、ものすごくツルツルしていて気持ちいいんですよね。

仮歯はプラスチック素材なので、けっこうザラッとした感覚があって、それと比べると感触が全然違うんです。

ワイヤーが外れてからも他の歯の治療などがあって、1年くらいは仮歯のままだったので「ようやく歯列矯正が終わった」という実感が込み上げてきました。

自分の歯は本当に大事

今回、前歯のブリッジを新しく作り直してみて、改めて感じたのは、

自分の歯は本当に大事だな

ということ。

だってブリッジにしていなければ、そもそもこんな大変なことをしなくてよかったわけですから。

筆者が前歯3本をブリッジにしたのは、今から20年以上前のこと。

前歯の歯並びがガタガタしていたので、健康な歯を抜いたり削ったりして、ブリッジにしてしまいました。

事故等で歯がなくなってしまった場合などは仕方ないと思いますが、見た目のためだけにブリッジにすることは、やめた方がいいと今では痛感しています。

健康な歯を抜いたり削るという点では、セラミック矯正も同じだと思います。

今回の記事で、前歯のブリッジの作り直しの流れが伝わると同時に、自分の歯の大切さも感じてもらえたら、とてもうれしく思います。

歯を削ってセラミックをかぶせる、いわゆるクイック矯正を検討している方は、ぜひこちらを読んでみてください↓

前歯のブリッジを作り直しました。治療の流れを詳しく紹介 まとめ

以上、前歯のブリッジを作り直しました。治療の流れを詳しく紹介というテーマで解説しました。

今回作り直したブリッジは、ジルコニアとセラミックを組み合わせたものでした。

それぞれの素材の違いや特徴を、こちらに詳しくまとめました↓

セラミック製のブリッジの寿命ってどのくらい?そんな疑問がある方はこちらをどうぞ↓

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筆者が前歯をブリッジにしたのは、見た目をよくしたいという理由からでした。

今ではすごく後悔しているのですが、それはなぜか?こちらに詳しく書きました↓

前歯のブリッジを作り直した時の様子は、動画でもご覧いただけます(全5回)↓

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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