顎の歪みは歯列矯正で治る？
歯列矯正で、顎の歪みを治す方法や実例が知りたい
そんな悩みにお答えしましょう。
著者は現在、歯列矯正中です。
追記：２年３ヶ月経って、無事ブラケットオフしました。
その時の様子はこちら↓
歯並びや噛み合わせを治そうと歯列矯正を始めたのですが、治療前の検査で、口の歪みがひどいことが分かりました。
どのくらい歪んでいたかというと、こんな感じ↓
上の動画のように、口を開ける時にクネっと大きく蛇行をしながら、顎が動くんです。
しかも検査をしてもらうまで、顎が歪んでいることに、自分では全く自覚がありませんでした。
そこで今回は、顎の歪みは歯列矯正で治るのか？矯正治療経験者が詳しく解説と題して、口の歪みが発覚した検査の様子や、その後の経過などを、詳しくお伝えできればと思います。
顎の歪みは歯列矯正で治るのか？矯正治療経験者が詳しく解説
顎の歪みは歯列矯正で治るかのか？ 歯医者さんに聞いたところ、100%治るとは言い切れないとのことでした。
歯列矯正は歯を動かすことはできるけど、顎の骨や関節にまでは働きかけられません。
なので、噛み合わせが原因なのであれば、顎の歪みは改善するかもしれないけど、顎関節などにも要因があるとすれば、どのくらい治るかはなんとも言えないとのこと。
つまり、治るかもしれないし治らないかもしれないし、本当にケースバイケースということのようです。
顎の歪みの治し方
ですが、歯列矯正で顎の歪みを治す際の鉄則というものはあるそうで、それは、
上顎の歪みをまずは正しくする
ことだそうです。
なぜ上顎の歪みから治すのかというと、下顎は上顎にただぶら下がってるだけだから。
「顎が歪んでいる」と言うと、一般的には下顎の歪みをイメージしませんか？
ですが実際には、
上顎が頭に対して曲がって付いているために下顎が曲がって見えたり、単にかみ合わせの問題で曲がって見える
顎が横にズレている・顔のゆがみ｜ちゅうじょう歯ならび矯正クリニック
というように、上顎が歪んでいるケースが多いのだそうです。
つまり、上の歯列を正しい位置にすれば、下の歯は自然にそれにならう。
逆にいうと、上顎が正しい状態なのに下顎だけが歪むことは起こりにくい、ということのようなのです。
歯並びだけそろえても、顎の歪みは治らない
上の模型は筆者の歯型ではありませんが、上顎と下顎の歪みの関係性がとても分かりやすい例です。
黄色いプレートが、目の高さで顔をスライスした面だと考えてください。
歯列がかなり歪んでいるが分かりますよね。
そして顎の歪みを治す上でとても重要なのが、歯だけきれいにしても顎の歪みは治らないということだそうです。
それどころか、顎の位置や動きを考慮せずに、見た目の歯並びだけを揃えてしまうと、顎の歪みをかえって大きくしてしまう可能性もあるようです。
実際にかつての筆者がそうでした。
歯並びを一部分だけきれいにしたことで、噛み合わせがずれて、顎が歪んでしまったからです。
詳しくはこちら↓
なので歯列矯正をする際には、見た目だけでなく、顎の歪みや位置のズレなどにもきちんと精通している歯医者さんを探すことを強くおすすめします。
歯医者さん選びについては、こちらに詳しくまとめたので、よかったら参考にしてみてください↓
どうやっても治らないのか？
ここまで、歯列矯正で顎の歪みは確実に治るとは言い切れないというお話をしてきました。
それでも確実に治したいという気持ちもよく分かります。
筆者も切にそう思っています。
その場合は、自分の顎の歪みがどういった要因から起きているのかを、さらに詳しく知る必要があるように感じます。
一例として、筆者が歯列矯正前に顎の歪みを調べてもらった際の、検査結果をご紹介しましょう。
顎の歪みの検査
顎の歪みの検査は、CADIAX キャディアックスという機械で行いました。
金属の装置を頭に乗せるのでかなり重かったんですが、顎の歪みが視覚的・数値的に理解できたので、本当にやってよかったと思いました。
詳しい検査内容はこちら↓
下の写真が検査結果です↓
赤い２本の線は、口を開く際の左右の顎関節の動きを、軌道をそれぞれ表しています。
顎の歪みがない場合は、このグラフも左右対称になるはずですが、筆者の場合は、左右でかなりの歪みがあることが分かります。
筆者の下顎は、歯列矯正をする前は、２〜３ミリ後ろに下がってしまっていたようです。（これも自分ではまったく自覚はなく、矯正前の検査で発覚しました）
そのため口を開ける際に、最初に顎を少し前に出してから動いているのではないか、とのことでした。
なぜ顎が歪んだのか？
筆者自身は、下顎をどう動かすのが自然なのかがよく分からないので、軌道を探しながら口を開け閉めしてる感じがあります。
実は、噛み合わせも同じでした。
歯医者さんで虫歯の詰め物をしてもらった後に「噛み合わせはどうですか？ ぶつかりませんか？」と聞かれることありますよね？
その時に「どこが正しい噛み合わせの位置かがよく分からない…」と、いつも感じていたんです。
そういったことの積み重ねが、顎の歪みをますます大きくしていったようにも思います。
実際に、この後に行ったレントゲン検査で、左の顎関節が大きく削れてしまっていることも分かりました↓
その時の様子はこちら↓
つまり筆者の場合は、顎関節の変形も、顎の歪みに大きく関係していると言えそうです。
歯列矯正では、顎の骨の形を元通りにはならないでしょうから、顎の歪みを完全に治すには、何か他の治療も必要になるかもしれません。
歪みの度合いや原因は、本当に人それぞれだと思います。
あなたの顎の歪みは、一体何が要因となっているのでしょうか？
顎の歪みは歯列矯正で治るのか？矯正治療経験者が詳しく解説 まとめ
以上、顎の歪みは歯列矯正で治るのか？矯正治療経験者が詳しく解説というテーマで解説をしました。
筆者の顎の歪みは、たくさんの要因が関係していることが分かりました。
詳しくはこちらにまとめました↓
正しい噛み合わせの位置が分からない…という方は、こちらの記事が参考になれば↓
顎の歪みは、顔の見た目だけでなく、体調にも大きく影響しています。
体調不良が続いているけど原因がよく分からないという方は、こちらが参考になれば↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
