セラミック矯正のデメリットを経験者が解説。やめた方がいい3つの理由

歯列矯正のリスク
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2018年4月より歯列矯正|上下とも表側のワイヤー矯正|歯を抜かない非抜歯矯正|歯並びはもちろん、噛み合わせを重視した歯列矯正の様子を、記録しているブログです|銀座みゆき通りデンタルクリニックにて治療中|YouTubeでも歯列矯正の経過を配信してます

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セラミック矯正って、デメリットはないの?
セラミック矯正はやめた方がいい、っていう人もいるけど、なんで?

そんな疑問にお答えします。

筆者は今から10年以上前に、セラミック矯正で歯を部分的にキレイにしたことがあります。

その結果、噛み合わせや顎の位置がズレてしまい、体調不良に陥って大変な思いをしました。

現在はもう一度、ワイヤーを使った歯列矯正をしています。

上下とも表側で、健康な歯を抜かない非抜歯矯正です。

矯正の経過は順調で、改めて、自分の歯の大切さをしみじみ感じています。

追記:2年3ヶ月後の2020年7月、ブラケットオフ(装置を外す)しました

そうした経験から今回は、セラミック矯正のデメリットを経験者が解説。やめた方がいい3つの理由と題して、筆者の体験を詳しく紹介いたします。

セラミック矯正のデメリットを経験者が解説。やめた方がいい3つの理由

そもそもセラミック矯正とは、

歯の表面を削ってセラミック製の被せ物をする方法。
歯を移動させて歯並びを改善する歯科矯正とは方法が異なります。

セラミック矯正とは?メリット・デメリットから費用や治療期間まで紹介|医療法人社団佑健会

とあるように、矯正と呼んでもいいのだろうか?といった議論もあるようです。

そして筆者が実際に感じたセラミック矯正のデメリットは、以下の3つです。

① 噛み合わせがズレる危険性
② 下あごがズレる可能性
③ 首の神経を圧迫することもある

筆者はセラミック矯正をした後に、この3つがすべて重なってしまい、その後約10年間、体調不良で大変な思いをしました。

それぞれのデメリットについて、詳しくお話ししていきます。

① 噛み合わせがズレる危険性

セラミック矯正をなぜおすすめしないのか?「ぼくがセラミック矯正をした経緯」

セラミック矯正のデメリットの1つ目は、噛み合わせがズレる可能性があることです。

筆者は2001年ごろ、前歯3本(上の写真で指差している部分)を、きれいに揃えました。

当時はセラミック矯正という言葉はまだ一般的でなく、単にブリッジとか差し歯と呼んでいました。

子供の頃から歯並びが悪くコンプレックスだったので、手軽に歯並びがキレイになるこの方法はとても魅力的に感じました。

セラミック矯正をおすすめしない理由:歯を3本抜いたり削ったりしました

上の画像のように、3本中の真ん中の歯を抜き、両端の歯は細く削り、

セラミック矯正をおすすめしない理由:3本つながった差し歯

ご覧のような、3本つながったセラミックの歯を、はめ込みました。

その結果…

セラミックにした部分は、とてもキレイになったんですが、下の歯とぶつかってしまいました。

一部分だけ、歯並びを変えたため、きちんと噛み合わなくなってしまったようなんです。

しっかりと歯が噛み合っていないと、知らず知らずのうちに心身にストレスをかけてしまい、体調不良やうつにつながる可能性もあります。

特に、一部分だけセラミック矯正をやるような場合にはなおさらです。

このようにセラミック矯正には、噛み合わせが変わってしまうというデメリットに十分注意する必要があると言えます。

デメリット② 下あごがズレる可能性

セラミック矯正の2つ目のデメリットは、下あごがズレる可能性があることです。

歯が上下でぶつかった後どうしたかというと、下の歯のぶつかる部分を削りました。

その結果…下あごの位置が奥に数ミリ下がってしまいました。

削った歯は、犬歯でした。

犬歯には、下あごの位置を固定する役目があるらしいのですが、その機能がなくなってしまったようなのです。

詳しくはこちらにまとめました↓

下あごの歪みは、顎関節の変形などにもつながります。

実際に筆者は、左の顎関節が、大きく削れてしまっていました。

詳しくはこちら↓

あごの位置が変わってしまうと、当然、顔の輪郭などにも大きく影響します。

セラミック矯正は、やり方によっては、歯だけでなく顔全体にも影響を及ぼすというデメリットがありそうです。

デメリット③ 首の神経を圧迫することもある

セラミック矯正のデメリット3つ目は、首の神経を圧迫する可能性があることです。

前歯3本をセラミックの差し歯にした直後から、だんだんと身体のだるさや気分の落ち込みなどが起きてきました。

下顎が後ろに後退することにより、気道が狭くなり圧迫していきます。気道と気管が狭くなる事により、多くの病態発現し体調不良をもたらします

口腔内の問題が原因で起こる全身に関わる病気|横浜山手デンタルクリニック

とあるように、下あごが奥にズレた結果、呼吸や神経などにも影響があったようなんです。

そのうち、仕事に行くこともできなくなってしまい、最終的には会社も辞めました。

セラミック矯正は、たった1日であっという間に歯がキレイになるようなメリットを謳っています。

ですが、デメリットもものすごく大きいものです。

一度失った健康を取り戻すために、筆者は長い年月が必要でした。

それでもセラミック矯正したい?

ここまで、セラミック矯正のデメリットについて、経験者としてお伝えしてきました。

確かにセラミック矯正は、短期間でキレイになるのでとても魅力的に感じるかもしれません。

それはすごく良くわかります。

ですが、デメリットにもきちんと目を向ける必要があります。

筆者がセラミックの差し歯にした時、期間は約3週間でした。

費用は、1本7万円×3本=21万円

ワイヤー矯正よりも、短時間で安い。

そこで、デメリットにはまったく思いが及ばず、安易にやると決めてしまいました。

ですが今になって痛感するのは、セラミック矯正は本当にやらなきゃよかったということです。

筆者が体調不良の回復に費やしたのは、およそ10年。

セラミック矯正で、時間とお金を節約したつもりが、その何倍も奪われる結果になってしまったわけです。

ワイヤー矯正

セラミック矯正にデメリットがあるのは分かったけど、ではどうすればいいのか?

結論をいうと、やはりワイヤーを用いた歯列矯正をおすすめします。

セラミックもワイヤーも、どちらも経験した上で、本当にそう思います。

もちろんワイヤー矯正にも、目立つとか、期間が長いとか、食事がしづらいといったデメリットはありますよ。

ですがそれは、心身の健康を損なうようなものではありません。

非抜歯矯正

歯列矯正というと歯を抜かなきゃなんでしょ?という方は、歯を抜かずに行う非抜歯矯正という方法もあります。

実際に筆者も歯を抜かずに矯正しています。

非抜歯矯正を選んだ理由はこちら↓

マウスピース矯正

セラミック矯正は怖いし、とはいえワイヤー矯正は時間もかかるし目立つのもカッコ悪い…

という場合は、マウスピース矯正という選択肢もあります。

ですがマウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて、歯を動かせる自由度が少ないといったデメリットもあります。

なので、正確性や確実性という点では、ちょっとおすすめしにくいと筆者は感じています。

マウスピース矯正のデメリットについては、こちらに詳しくまとめました↓

セラミック矯正のデメリットを経験者が解説。やめた方がいい3つの理由 まとめ

以上、セラミック矯正のデメリットを経験者が解説。やめた方がいい3つの理由というテーマで解説をしました。

早さや安さを理由にセラミック矯正をしようと思っているなら、ぜひこちらをお読みください↓

セラミック矯正に限らず、どんな歯医者さんで治療を受けるかは、本当に重要です。

信頼できる歯医者さんはどうやって探したらいいのか、筆者の経験をこちらに詳しく書きました↓

セラミック矯正はやばいと言う人がいますが、筆者も本当にそう思います。

理由はこちら↓

セラミック矯正は、いわゆる美容歯科治療と呼ばれる方法です。

見た目だけを重視する治療がなぜ危険なのかは、こちらをどうぞ↓

美容歯科治療のデメリット。後悔してもしきれない3つのコト
美容歯科で治療するデメリットを知りたいですか?この記事ではかつて美容歯科治療を受けてとても後悔した筆者が自身の経験を元にデメリットや後悔しないための方法などを詳しく解説しています。美容歯科治療に興味があるけどデメリットが怖い…という方必見。

セラミック矯正のデメリットについて、動画でもお話ししたので、ぜひご覧ください↓

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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