顎の歪みがコンプレックスなんだけど、原因が分からない…
歪んだ顎って、歯科矯正で改善できるの?
そんな疑問にお答えします。
筆者のケンは、
ものすごく大きな顎の歪みがありました。
今も残ってます。
こんな感じでしゃべったりする時に、
左側が縮むように、歪みます。
2018年4月から、歯科矯正をはじめて、
2020年7月に無事終了しました。
矯正終了の日の様子はこちら↓
検査や矯正治療の過程で、ぼくの顎の歪みの原因が、
いろいろと分かってきました。
そこで今回は、
顎の歪みの原因は〇〇でした|歯科矯正して分かった3つの改善方法
と題して、ぼくの体験をシェアしたいと思います。
顎の歪みで悩んでる…
という人の、参考になればうれしいです。
顎の歪みの原因は〇〇でした
さっそくですが、
ぼくの顎の歪みの原因は、主に次の3つでした。
②片側だけ抜歯した
③犬歯を削ってしまった
それぞれ具体的にどういうことか?
改善する方法も併せて、解説していきます。
①顎関節の変形
ぼくの顎の歪みの原因、1つ目は、
顎関節が変形していたことです。
上の写真のように、
左の顎関節の先っちょが、すり減ってしまっていたんです。
これは、歯科矯正前に行った、レントゲン検査で発覚しました。
その時の様子は、こちらにくわしく書きました↓
顎関節(耳の下の関節)は、
上の画像のような構造をしています。
上顎の凹んだ空間(下顎窩)に、
下顎の先端(下顎頭)がはまってます。
ぼくの場合、顎が歪んだのは、
左側の顎関節が奥に下がっていて、骨同士がぶつかり、
先端が削れてしまったのが原因なのではないか、
とのことでした。
またこの写真のように、
正面から見ると、下顎の左右の高さも変わります。
左側に顎が歪んでいるのは、
左の顎関節の骨が短いことが、原因だったことが分かります。
改善方法
ぼくの顎の歪みの原因、顎関節の変形を改善するのは、
歯科矯正だけでは、なかなか難しいようです。
矯正は、歯の位置は変えられますが、
骨まで動かすことはできないからです。
ワイヤーで歯が動く仕組みは、
こちらに詳しく書きました↓
どうしても治したいという場合は、
外科手術などの必要があるようです。
ぼくは、できるだけ、
自分の体にはメスを入れたくないと思っているので、
顎の歪みを改善するために、手術をする予定はありません。
じゃあ、諦めているのか、というと、
そんなこともありません。
人間の骨は、
ある年齢で成長が止まってしまうようなイメージがありますが、
つねに、再生や代謝をし続けています。
その証拠に、骨折やヒビが入ったとしたとしても、
再び元通りにくっつきますよね。
骨は、適切な栄養と刺激を与えることによって、
新しい組織が作られます。
かなりの時間はかかると思いますが、
食生活と運動などにより、
顎関節の再生や、顎の歪みは改善可能であると、ぼくは思っているんです。
骨の再生については、こちらの文献が参考になると思います↓
②片側だけ抜歯した
ぼくの顎の歪みの2つ目の原因は、
片側の歯だけを、抜歯していたことです。
上の写真のように、
ぼくの歯は、かなり左右非対称です。
その理由は2つあって、
1つ目は、親知らず。
左側(画面右側)の親知らずだけを、
抜いてしまっているんです。
つまり、反対は残ってます。
詳しくはこちらに書きました↓
左右非対称の原因2つ目は、
右側(画面左側)だけ、小臼歯を抜いてしまったから。
画面左側の、奥から3番目と4番目の歯の間には、
本来はもう一本歯があるはずなんですけど、
赤い丸のように、内側に生えていたので、抜いちゃたんです。
このように、歯が前後に並んで生えてしまうことを、
二重歯列と言います。
詳しくはこちら↓
改善方法
片側だけ抜歯することが原因で起こる、
顎の歪みを防ぐ方法は、シンプルです。
歯はなるべくなら抜かない、ということです。
特に親知らずは、最も大きな歯なので、
あるかないかの差が、とても大きいです。
なので、
抜くなら、左右両方とも抜く
残すなら、両方とも残す
というのが、いいのかなと個人的には思います。
ぼくは、もう2度と健康な歯は抜きたくないなと思ったので、
歯科矯正をする際は、非抜歯矯正を選びました。
左右非対称の歯の歯科矯正は、
とても高い技術や経験が求められるようですので、
病院選びはとても重要です。
③犬歯を削ってしまった
ぼくの顎の歪みの原因の、3つ目は、
犬歯を削ってしまったことです。
みなさんの犬歯って、どんな形をしてますか?
牙のように、
尖っているはずです。
犬の歯のようだから、犬歯と言います。
ぼくはそのとんがった犬歯を、
上の写真のように、削ったことが原因で、
顎の歪みが起きてしまいました。
削ったのは、右側の犬歯です。
なぜ削ったかというと、
上の前歯を3本、ブリッジにした時に、
下の歯とぶつかってしまったから。
当たる部分を、削ったわけです。
詳しくは、こちらを読んでみてください↓
犬歯には、犬歯誘導という、
ものすごく大切な役割があるんです。
犬歯のとんがりが、ガイドになって、
顎の前後左右の動きを、コントロールする働きです。
ぼくは、犬歯を片側だけ削ってしまったため、
顎の動きが左右バラバラになってしまい、
結果、顎の歪みの原因になってしまいました。
改善方法
歯を削ることによって起こる、顎の歪みの改善方法は、
歯は安易に削らないということです。
ネット上でよく目にするのが、
八重歯がコンプレックスだから、削りたい…
という悩みや相談なのですが、
絶対ヤメテー!!と叫びたくなってしまいます。
歯の形が変わるということは、
噛み合わせや顎の位置がズレる、原因にもなってしまうからです。
すでに歯を削ってしまったら、どうしようもないのか?
というと、そうでもありません。
実際にぼくは、歯科矯正治療中に何度か、
削ってしまった犬歯の高さを、継ぎ足してもらいました。
その時の様子はこちら↓
ただしこの方法も、
かなりの技術が必要なようなので、
どこででもやってもらえる、というわけではなさそうです。
顎が歪むのは、防衛本能?
もうひとつ、
下顎を開閉する際の、動きの歪みの原因は、
防衛本能によるもの、とも考えられます。
下顎の動きの歪み、というのは、つまりこういうことです↓
口を開け閉めする時の、クネクネした歪みというのは、
関節などがぶつからないように、よけながら動いている、
とも説明できます。
顎だけに限ったことではなく、全身に言えます。
例えば、
地面に座っている状態から、立ち上がろうとする時に、
「よっこらしょ」と言って、
体をクネらせながら、動くことありますよね。
あるいは、朝、布団から出る時なども、
まっすぐ垂直に、起き上がることはありませんよね。
なので、
体を動かす時に生じる歪みというのは、
ごく自然なことなんです。
だけど、
それが繰り返されると、ちょっとやっかいです。
だんだんと、歪みがクセづいてしまって、
定着してしまうからです。
長年、体に染みついた歪みを治すのは、
けっこうな根気が必要となります。
顎の歪みは、治すべきなの?
ここまで、
ぼくの顎の歪みの原因をいろいろお話ししてきましたが、
顎の歪みは、見た目を気にしなければ
そのままでいいんじゃないの?
とも思いませんか?
実際、ぼくもそうでした。
寝グセがついてても、服を裏返しに着ていても、
あまり気にしないので笑、
顎の歪みも、ほっといていいんじゃないかと思いましたが、
そんなに簡単な話でもないようです。
というのも、顎の歪みは、
健康や体調にも大きく影響するからです。
顎の歪みと姿勢の関係
なぜなら、
顎も歯も顎も、それだけで独立してあるわけではなく、
体の他の部分と、必ず連動しているから。
顎の歪みは、全身の姿勢のズレにもつながって、
さまざまな不調を引き起こす可能性があるわけです。
例えば、
顎の上には頭蓋骨があり、その中には脳があります。
顎の後ろには背骨があり、
背骨の中には、たくさんの神経が通っています。
つまり、顎の位置や噛み合わせがズレれば、
これらさまざまな場所にも、当然、歪みが連鎖していきます。
顎の歪みは、
偏頭痛や、うつ病などの精神的な不調
ストレートネックや、肩こり・腰痛
骨盤のズレ、膝の痛み、
血液の循環の悪化や自律神経の乱れ
などなどなど…
さまざまな不調や病気の原因になる、
可能性があるわけです。
高く積み上がった積み木を、想像してみてください。
途中の積み木を傾けたら、一体どうなるでしょうか?
おそらく、バランスが取れなくなって、
ガタガタと崩れてしまいますよね。
人間の身体も、
この積み木と同じようなものです。
部分と全体が、
お互いに支え合いながら、バランスを保っています。
逆にいうと、
体調不良だけど、原因も治す方法もよく分からない…
という人は、もしかしたら、
顎の歪みや噛み合わせに原因があるのかもしれません。
こちらの記事が参考になれば↓
顎の歪みの原因は〇〇でした|歯科矯正して分かった3つの改善方法 まとめ
以上、
顎の歪みの原因は〇〇でした|歯科矯正して分かった3つの改善方法
というテーマで、解説をしました。
ぼくは、顎の歪みがあったことで、
長い間、正しい噛み合わせの位置が分かりませんでした。
私の噛み合わせ、ちゃんと噛めてるのかな?
という人は、一度、顎関節の検査をしてみてもいいかもしれません。
正しい噛み合わせについては、こちらに詳しく書きました↓
検査した時の様子はこちら↓
参考になればうれしいです。