犬歯を削ると、どうなるの?
八重歯が尖ってて邪魔だから、削りたいんだけど…
そんな疑問にお答えしましょう。
犬歯が尖っていて気になるから、削りたいなと思ったことはないですか?
ですが犬歯を削るのは、筆者は絶対におすすめしません。
なぜなら私自身がかつて犬歯を削ってしまって、その後約10年間、体調不良でかなり大変な思いをしたからです。
そこで今回は、犬歯を削ると大変だよ!尖った八重歯を削った結果…と題して、筆者の体験を詳しくご紹介したいと思います。
犬歯を削ると大変だよ!尖った八重歯を削った結果…
筆者は今から20年以上前、あることを理由に下の片側の犬歯を削りました。
ですが犬歯を削ったことを、今はとても後悔しています…
犬歯は上の写真でも分かるように、上下左右とも前から3番目に生えている歯のことで、先が尖った形状をしています。
犬歯=八重歯と思われがちですが、実は、
八重歯とは本来の歯並びの外側に他の歯と重なって生えている歯のこと
を言うのだそうです。
また、裁縫の時に糸を引っ掛けて切ることができることから、糸切り歯とも呼ばれています。
これは筆者の歯の写真ですが、画面右側の下の犬歯は先が尖っていますよね。
こちら側は、削っていないそのままの犬歯なんです。
ところが反対側の犬歯を見てください。
尖った部分をスパッと切ったように、頂上部分が削れているのが分かりますか?
横から見ると、もっと分かりやすいかもしれません。
○で囲んだ部分が下の犬歯なんですが、尖った部分が削れているのが見えますか?
実は犬歯には、顎の動きをガイドしたり固定する、大切な役割があるらしいのですが、筆者はそれを削ってしまったので、噛み合わせや顎の位置に影響が出てきてしまったんです。
なぜ犬歯を削ったのか?
犬歯を削った理由は、結論から言うと、
上の歯とぶつからないようにするため
でした。
筆者は子どものころから歯並びがとても悪く、すごくコンプレックスでした。
そこで今から20年以上前に、上の八重歯を含む前歯3本をブリッジにして、歯並びをキレイにしました。
歯を抜いたり削ったりして人工の歯をはめる、今でいうセラミック矯正のような方法でした。
その結果、見た目の歯並びはキレイになったのですが、なんと下の歯がぶつかるようになってしまったんです。
歯が当たるなら削ればいい?
それを歯医者さんに伝えたら、
じゃあ、下の歯を削りましょう
と言って、その場で犬歯の尖った部分を削りました。
ものの2、3分の出来事でした。
当たったら、そこを削る。
犬歯を削ることに、当時のぼくは何の疑問も恐ろしさも感じませんでした。
犬歯はすごく大切な役割を持っている
犬歯は、
犬歯は食物を捕らえ、切り裂くための歯である
Wikipedia 犬歯
とあるように、食べるためにとても大切な役割を持っています。
さらに、
犬歯は他の永久歯と比べて歯根がとても長い
犬歯の重要性|五十嵐歯科医院
歯根が長いということは頑丈であるということでもあり、他の歯と比べて寿命が長い歯でもあります
とのこと。
つまり犬歯の尖りを削ることは、命を削ることと言ってもいいかもしれません。
犬歯誘導
また犬歯には、噛み合わせや顎の動きを正しくするとても重要な役目があるそうなんです。
それが犬歯誘導と呼ばれるもの。
犬歯誘導とは、
左右に歯ぎしりして(顎を動かして)その位置で顎を止めると、犬歯だけが噛み合い、奥歯は噛んでいない状態になる
安定した良い噛み合わせの基本(犬歯誘導)|天野歯科医院
こと。
犬歯を削ると、この犬歯誘導がうまく機能しなくなる場合があるんだそうです。
下顎の位置が定まらなくなって、身体的・神経的な負担がかかり、体調不良の原因になるとも考えられているようです。
筆者の場合もまさにそうで、犬歯を削ったことで犬歯誘導ができなくなったようでした。
その結果、噛み合わせやあごの位置がどんどんズレてしまったみたいで、口や顔が歪んだり、約10年間、体調不良でかなり大変でした。
それでも犬歯を削りますか?
犬歯を削った後、最終的には仕事ができなくなってしまいました…
まさか犬歯を削っただけでここまで大きな影響があるとは、正直想像もしていませんでした。
長かったなあ…
今でもふと思います。
あの時、この犬歯の尖りをわずか2、3分で削ってくれた歯医者の先生は、何を思いながら筆者の犬歯を削っていたのだろうと…
別に、恨んでいるわけではないんです。
だけど、犬歯を削るのにかかったあの2、3分と、私が地の底を這うように生きた10年間のギャップに、とても不思議な気持ちになるのです。
あのツラい思いは、誰にもして欲しくありません。
犬歯を削ると修復は不可能?
もうすでに、犬歯を削っちゃったよ…という人もいることと思います。
結論を言うと、
削った犬歯は修復できる場合もある
ようです。
実際に筆者は、犬歯の削った部分を継ぎ足してもらいました。
犬歯を継ぎ足してもらった時の様子は、こちらの動画をどうぞ↓
ただし犬歯の継ぎ足しは、どの歯医者さんでもできるというわけではないようです。
技術や経験が必要みたいですし、どうしても欠けやすくクレームにもなりがちなので、あまりやりたくない歯医者さんの方が多いだろうとも言っていました。
また安易に犬歯を削ってしまったことで、どんな歯医者さんに行くかが、健康や体調に大きく影響することを身をもって痛感しました。
下の記事は、歯列矯正をする際の歯医者さんの選び方について書いたもの。
ですが虫歯治療などの際にも参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください↓
犬歯を削ると大変だよ!尖った八重歯を削った結果… まとめ
以上、犬歯を削ると大変だよ!尖った八重歯を削った結果…というテーマで解説をしました。
犬歯を削った結果、なぜ下顎がズレたのかは、こちらに詳しく書きました↓
筆者が犬歯を削ったのは、そもそもは一部分だけ歯並びを治したことがきっかけでした。
その時のことはこちらに詳しく書きました↓
お手軽な矯正をおすすめしない理由はこちら↓
セラミック矯正も同様に、やるべきではないと思っています↓
犬歯を削ったことによる体調不良は、どうやって治っていったのか?
詳しくはこちらをどうぞ↓
口の歪みはこんなふうに改善しました↓
犬歯を削らない方がいい理由は、動画でもお話ししました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。