マルチループワイヤーって、一体どんな仕組みで歯が動くの?
次回からマルチループワイヤーに変わるらしいんだけど、痛みや装着感が不安だな…
そんな疑問や不安にお答えします。
筆者は、2018年4月から、上下とも表側のワイヤー矯正をしています。
今までは、ずっとまっすぐのワイヤーだったのですが、少し前から、マルチループワイヤーというクネクネ曲がったワイヤーに変わりました。
そこで今回は、
マルチループワイヤーはどんな仕組みで歯が動くの?痛みや装着感も詳しく解説
と題して、詳しく解説いたします。
マルチループワイヤーはどんな仕組みで歯が動くの?痛みや装着感も詳しく解説
マルチループワイヤーが、一体どんな仕組みで歯を動かしているのかというと、その形状にひみつがあるそうです。
上の画像のように、マルチループワイヤーは、クネクネした複雑なループが特徴的です。
この形のおかげで、上下、左右、前後など、いろいろな方向に歯を動かすことができるそうなのです。
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例えば上の写真で、左から2番目のループの付け根の高さが、左右で2ミリほど段差があるのが見えるでしょうか?
この段差をステップと呼ぶそうです。
このステップがあることで、ワイヤーは元の形に戻ろうとして、歯が引っ張られんだそうです。
図解するとこのようになります。
これがステップ(段差)をつけたマルチループワイヤーが、
まだ歯のブラケット(矯正装置)にセットされていない状態です。
これを、上の歯に装着していきます。
上の歯のブラケット(ブルーの部分)にはめていくと、
段差がついていた部分は引っ張られます。
ワイヤーは元の位置に戻ろうとするため、
結果として、
赤い矢印の方向に歯は動きます。
この場合は、上の歯にセットされているので、
歯茎から引っぱり出される方向に、歯が動いています。
マルチループワイヤーを用いる理由
結論から言うと、マルチループワイヤーを用いると、より短い期間で歯列矯正を進めることができるそうです。
まっすぐなワイヤーでは動かせない方向に、歯を動かせることができるからです。
もう一つ、マルチループワイヤーを用いる理由としては、歯を引っ張りだすように動かすこともできる、ということがあるそうです。
例えば筆者の歯列は、途中の歯が、他の歯よりも凹んでしまっていたようなんです。
そこで、凹んでしまっている歯を引っ張り出すには、マルチループワイヤーを用いるのが適しているとのことでした。
マルチループワイヤーの装着時の痛み
マルチループワイヤーを、装置に固定する作業自体は、痛みはそれほど感じませんでした。
ですが、ワイヤーによって歯が引っ張られる感覚は、強くありました。
現に、ワイヤーが装置にひとつひとつ留められていく度に、締め付けが強くなっていくのを感じました。
これは、まっすぐのワイヤーの時には感じたことのない感覚でした。
また、引っ張られる強さや締め付け感は、左右で違いを感じました。
なぜなら、ワイヤーの段差が左右で異なっていたからです。
具体的に言うと、右側の方が左側よりも、段差を大きくつけてありました。
噛み合わせが、右のほうが良くないので、その分、より歯を動かしていく必要があるからでしょう。
マルチループワイヤーも、まっすぐなワイヤーと同様、小さなカラーゴムを用いて装置に留めていきます。
担当医曰く、ゴムの留め方にもテクニックがあるらしく、反対の手で歯を押さえながらゴムを掛けてあげると、あんまり痛くないそうです。
確かに、ワイヤーで強く引っ張られる力はありましたが、痛みはそこまで感じませんでした。
歯列矯正中の歯が動く痛みについて、他の人がどう感じているのか、こちらにまとめてみました↓
マルチループワイヤーを装着した感想
マルチループワイヤーを装着し終わった感想は、一言で言うと、これなら歯が動くはずだ・・!というものでした。
ワイヤーに、ほんの数ミリ段差がついただけで、歯の引っ張られ感が全然違うんです。
歯の動き方も、まっすぐのワイヤーの時とは違い、上下に歯が動かされているように感じます。
その割には、数週間経っても、強烈な痛みがそれほどなかったのは、けっこう意外でもありました。
マルチループワイヤーはどんな仕組みで歯が動くの?痛みや装着感も詳しく解説 まとめ
以上、
マルチループワイヤーはどんな仕組みで歯が動くの?痛みや装着感も詳しく解説
というテーマで解説をしました。
この記事の内容は、動画でもご覧いただけます↓
ワイヤーを初めてつけた時の様子は、こちらに詳しく書きました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。