フレディマーキュリーは、なぜ出っ歯を治さなかったのか知りたい
通常よりも歯が多い過剰歯のために歯並びが悪かったらしいけど、本当?
そんな疑問にお答えします。
先日、フレディマーキュリーの歯並びに関するこんな記事を見つけました ↓
「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説
筆者は現在歯列矯正中なのですが、当事者ということもあり、とても興味深く拝読しました。
そこで今回は、フレディマーキュリーはなぜ出っ歯を治さなかったのか?と題して、記事を引用しながらいろいろと考察してみたいと思います。
フレディマーキュリーはなぜ出っ歯を治さなかったのか?
記事はまず、こんな書き出しで始まっていました。
手として大成したフレディだが、口元に特徴がある。いわゆる出っ歯なのだ
「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説
なぜ、フレディは歯列矯正をしなかったのか
筆者はこれまで「フレディマーキュリーは口が大きいなあ」くらいにしか感じていませんでした。
出っ歯だとか歯並びが悪いとかは、正直、意識したことがありませんでした。
でもこうして、フレディマーキュリーの写真を改めて見てみると、確かに出っ歯だなあ…と思います。
一度気にしだすと、もう元には戻れない。
声を守るため?
フレディマーキュリーが出っ歯や歯並びを治さなかった理由は、どうやら自分の声を守るためだったようなんです。
幼い頃から歯並びの悪さをからかわれ、フレディもそれをコンプレックスに思っていた
だが、フレディは、歯列矯正をするべきだというアドバイスには頑として拒んできた。それは歯並びを変えることで歌声に影響が出ることを恐れたからだったという
「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説
歯列矯正中の筆者の経験から言うと、歯並びが変わると、確かに声の質や音量、トーンなどは変わる可能性はあると感じます。
理由は、
・歯並びが変化すると、顎の位置や動かし方も変わる
・首や頭の位置も変化する
・結果、喉(呼吸の通り道)にも影響がある
・当然、発声や発音なども変わる
といったことが起きうると思うからです。
記事の中、表参道矯正歯科院長で歯学博士の川崎健一氏によると、
歌手の方は発声の際、舌や口の周りの筋肉で非常に繊細なコントロールを行っています。
「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説
矯正によって前歯を中に引っ込めた場合、舌を動かせる空間が減少し、発声に影響が出る可能性もあります
とのこと。
口の中をスピーカーと考えると分かりやすいかもしれません。
出っ歯を奥に引っ込めると中の空間が狭くなり、その分スピーカー内部の反響にも影響があるのは容易に想像ができます。
それを裏付ける出来事として、川崎氏の知人のオペラ歌手が、アメリカで歯列矯正をしたいと申し出たところ、歯科医から拒否されたんだそうです。
アメリカは訴訟社会なので、歯科医院側は声が変わってしまうリスクを避けるために、治療をしたがらなかったのでしょう。
フレディマーキュリーは歯が多かった?
記事には、フレディマーキュリーは歯が多いという噂にも触れられていました。
フレディの場合、奥歯に4本の余計な歯が生えており、それが原因で出っ歯になっていたそう
「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説
人間の歯の本数は、上下左右の親知らずを含めると通常は32本なのだそうです。
それより多く生えてきた歯のことを、過剰歯と言うそうです。
ということは、フレディマーキュリーの歯の本数は、36本あったということになります。
歯が多いという話を聞いて思い出したのが、プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントです↓
身長2メートル23センチ、体重250キロ。
大巨人や歩く人間山脈と言われたプロレスラーなのですが、彼も通常よりも歯の本数が多く、一説には42本あったとも言われてます。
本当だとすると、10本も歯が多い!
くわしくは、こちらの記事をどうぞ↓
アンドレ・ザ・ジャイアントは歯の数が42本・・・?
ところが…
このフレディマーキュリーは歯が多いというのは単なる噂に過ぎず、実際は過剰歯なんてなかったとする情報も見つけました。
仙台在住の歯科医師免許を持っている方のブログです。
さまざまな画像や映像などを検証して、フレディマーキュリー過剰歯説は間違いであると、かなり確信を持って結論づけていらっしゃいました。
とても読み応えのあるブログ記事でしたので、興味のある方はぜひどうぞ↓
歯を抜くか?抜かないか?
話を最初の記事の引用に戻します。
冒頭の記事によると、フレディマーキュリーが出っ歯を治さなかったのは、
歯列矯正をする場合、それらを抜歯することになるだろう
「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説
健康な歯を抜いたり削ったりすることで、噛み合わせなどが狂ってしまう可能性もある
ことが理由の一つではないかと、推察をしていました。
たしかに最近は、歯列矯正=歯を抜くというのが当たり前のようになっていると感じます。
なぜ歯を抜くのかというと、その方が隙間ができるので、歯を動かしやすく、短時間で治療が進められるからだそうです。
ですが歯というのは、一本一本に必ず意味があります。
そして一度抜いてしまった歯は、もう2度と元には戻りません。
実は筆者は、健康な歯を抜かない非抜歯矯正で治療を行っています。
歯を失うということは、声以外にも様々な部分に影響する可能性もあるため、フレディマーキュリーもそれを察して、出っ歯や歯並びを治さなかったとも考えられます。
もしそうだとしたら、さすが深い洞察力だなと感じます。
歯並びがよくないのは、不吉?
フレディマーキュリーが出っ歯を治さなかったことが、なぜ不思議に感じるかというと、欧米ではほとんどの人が子供のころに歯並びをキレイにする文化があるから。
キリスト教文化圏である欧米では、「八重歯」にはドラキュラのイメージが強く、「八重歯は治す」という考え方が浸透している
こんなに違う!?欧米と日本の矯正の考え方|河原町歯科・矯正歯科クリニック
らしく、欧米では6~7割程度の人が歯列矯正をするとも言われています。
ちなみに日本は2割以下だそうです。
外国人が日本に来て驚くことのひとつとして「歯並びの悪さ」がよく挙げられます。
欧米では、幼少期に歯列矯正をするのが一般的なので、歯並びが悪いと「よっぽどお金がないのか」と思うらしいいんですよね。
ということはフレディマーキュリーは「歯並びはきれいなのが当たり前」という文化の中にいても、自分の声を守るために、頑なに歯列矯正を拒んだということになりますよね。
その意志の強さには、やはりさすがと唸らずにいられません。
最後にもう一度要約すると、
フレディマーキュリーは声を守るために出っ歯を治さなかった
通常より歯が4本多かった
歯が多いのは噂でしかなく、実際には過剰歯はなかった
子供の頃に矯正するのが当たり前の文化の中、頑なに拒み続けていた
といったことが、フレディマーキュリーの出っ歯に関して言われているようです。
気になっていた方の参考になればうれしいです。
フレディマーキュリーはなぜ出っ歯を治さなかったのか? まとめ
以上、フレディマーキュリーはなぜ出っ歯を治さなかったのか?というテーマで解説をしました。
フレディマーキュリーと同じく、筆者も子供のころからかなりの出っ歯でした。
あまりにコンプレックスだったので、自分で治そうとあれこれ試みていました。
同じ経験のある方は、ぜひこちらをどうぞ↓
筆者の出っ歯は歯列矯正できれいになったのですが、その方法や経過は、こちらに詳しく書きました↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。