矯正歯科の選び方が知りたい
大人の歯列矯正は、どんな矯正歯科を選べばいいの?
そんな悩みにお答えします。
筆者は現在、上下とも表側にワイヤーをつけて、歯を抜かない非抜歯矯正をしています。
40代で始めたので、いわゆる大人の歯列矯正です。
追記:2年3ヶ月後に、無事矯正が終了(ブラケットオフ)しました。
その時の様子はこちら↓
歯列矯正をしたいけど、矯正歯科が多すぎてどこを選べばいいか分からない…そんな悩みはないですか?
筆者も実際に歯列矯正を始めてみて、どういった歯医者さんで治療をするのかが、本当に大切だと痛感しています。
そこで今回は、矯正歯科の選び方。大人の矯正経験者が重視する6つのポイントと題してで、筆者の体験を詳しくご紹介したいと思います。
矯正歯科の選び方。大人の矯正経験者が重視する6つのポイント
大人の歯列矯正をする際、後悔しない矯正歯科の選び方は、筆者は次の6つが重要だと考えています↓
① 早さを売りにしていない
② 安さを強調していない
③ 歯並びより噛み合わせを重視している
④ 安易に抜歯しようとしない
⑤ デメリットも説明してくれる
⑥ 自分と価値観が合っている
筆者が現在治療をしてもらっている矯正歯科は、上の全てを満たしているので、本当に安心して治療ができています。
それぞれどういうことなのか、詳しく説明していきます。
①早さを売りにしていない
筆者が考える、大人の矯正をする際の矯正歯科の選び方1つ目は、
早さを売りにしていない
ということです。
たった1日で、真っ白なキレイな歯並びに!
といった広告を、目にしたことはありませんか?
こうした謳い文句に、筆者はものすごく違和感を感じます。
なぜなら、歯が動くということは、本来はとても時間がかかることだからです。
例えばたった1日で急に背が伸びたり、英語が話せるようになるでしょうか?
なったら不自然ですよね。それと同じです。
実は筆者はかつて健康な歯を削り、人工の歯をはめて、手っ取り早く歯並びをきれいにしたことがあります。
その結果、噛み合わせやあごの位置がおかしくなって、その後10年間、体調不良で大変な思いをしてしまいました。
乳歯が抜けても後から歯は生えてきますが、大人の歯は一度削ったり抜いてしまったら、絶対に元には戻りません。
あんなツラい思いはもう誰にもして欲しくないので、ぜひ自分の体を大切にしてください。
②安さを強調していない
大人の矯正をする際の矯正歯科の選び方2つ目は、
安さを強調していない
ということ。
どこで矯正をしようかと迷った時に、ついつい値段で決めたくなってしまいませんか?
実は筆者がそうだったんですよね…
先ほど歯を削って歯並びを治した話しをしましたが、その理由は費用が安いからでもあったんです。
もちろん治療内容や、大人か子供かなどによって金額の違いはあると思いますが、あまりに安すぎる場合はぜひ注意してください。
なぜなら、金額と品質は多くの場合、釣り合いが取れているものだからです。
飲食店で例えてみましょう。
きちんとした食材を使って丁寧に調理をされた料理は、それだけ原価や人件費などがかかっているので、当然値段も高くなりますよね。
一方で、ファストフードのお店などでは、とても安い値段で食べ物が食べられます。
それはなぜかというと、安い食材を使っていたり、アルバイトが調理するなどしてコストを抑えているからです。
矯正に関しても、この仕組みはまったく同じです。
③歯並びより噛み合わせを重視している
筆者が考える、大人の矯正をする際の矯正歯科の選び方3つ目は、
歯並びより噛み合わせを重視している
という点です。
筆者が歯を削って歯並びを治したのは、実は前歯3本だけだったんです。
大人になってから歯列矯正をするというのに、かなり後ろめたさも感じていたこともあって、装置やワイヤーを何年もつけるというのが、恥ずかしいと思っていたんですよね。
なので見た目だけがよくなればいいと思い、歯がガタガタしているところだけを、手っ取り早くきれいにしたわけです。
ところが、一部分だけ歯並びが変わったことで、噛み合わせがずれて、さらには下顎の位置までおかしくなってしまったんですよね。
現在通っている矯正歯科では、噛み合わせを重視した治療をしてもらっています。
先生曰く「噛み合わせが本来の位置に戻れば、歯並びは必然的によくなる」とのことでした。
そうした理由から筆者は、歯列矯正をするなら、歯並びではなく噛み合わせを重視する矯正歯科を選ぶ方がいいと考えています。
④安易に抜歯しようとしない
大人の矯正をする際の矯正歯科の選び方4つ目は、
安易に抜歯をしようとしない
ということ。
歯列矯正=必ず抜歯をしなければいけないと思っていませんか?
たしかに歯を抜いた方が簡単にすき間が作れるので、矯正の期間が短くなったり、歯も動かしやすいという利点もあるようです。
ですが繰り返しになりますが、一度抜いてしまった大人の歯は、2度と生えてこないんですよね。
本来、人間には32本の歯があって、それが全て生えるようになっているはずなんです。
なので歯並びがガタガタになってしまうのは、あごの幅や奥行きが狭いなど、必ず何か理由があるわけです。
そうした原因をそのままにして、歯だけをキレイに並べたとしても、また後で歪みは生じます。
もちろん、どうしても抜歯が必要な場合もあると思います。
ですが、本当にこの歯は抜く必要があるのか?抜かない方法はないのか?といったことは、歯医者さんと一度よく相談されることを筆者はおすすめします。
⑤デメリットも説明してくれる
筆者が考える、大人の矯正をする際の矯正歯科の選び方5つ目は、
デメリットも説明してくれる
歯医者さんかどうかということ。
メリットや良い点だけしか謳っていない矯正歯科は、少し気をつけた方がいいかもしれません。
筆者が歯を削って歯並びを治した時も、メリットしか見ていませんでした。
ワイヤー矯正より安い!
数週間で終わる!
装置をつけなくていい!
といった良さそうな面だけに心を奪われ、むやみに歯を削れば健康にどんな影響があるのか?といったことには、まったく意識がおよびませんでした。
ですが患者がそこまで考えられるかというと、よっぽどの専門知識がないとなかなか難しいですよね。
歯医者さんが「大丈夫」と言えば、それを信じるしかありません。
だからこそ、デメリットやマイナス点もきちんと説明してくれる矯正歯科を選ぶことが、なによりも重要だと感じているのです。
⑥自分と価値観が合っている
大人の矯正をする際の矯正歯科の選び方6つ目は、
自分と価値観が合っている
矯正歯科かどうか?ということです。
なぜかというと歯列矯正は、2年3年というかなり長い付き合いになるので、価値観の相違は後々けっこう大きなポイントになってくるからです。
この点は、恋愛や結婚などと似ているかもしれません。
例えばあなたは、なるべく自分の歯を残したいと考えているとしましょう。
ですが歯医者さんは、早く安く終わる矯正がよい矯正だと考えていたら、あなたが望む治療は受けられませんよね。
どういった矯正方法が良いと考えるのかは、人それぞれ違って当然です。
だからこそ、自分がこうしたいという希望や目的を明確に持って、それが実現できる矯正歯科を選ぶことが、なにより大切だと思います。
筆者の場合は、もう2度と健康な歯は抜きたくなかったので、今回の矯正治療は非抜歯矯正を選択しました。
あなたが大切にしたいことは何なのか?
矯正歯科を選ぶ前に、ぜひ一度、じっくり考えてみることをおすすめします。
具体的にどうやって矯正歯科を選べばいいの?
ここまで、大人になってから歯列矯正する際の、矯正歯科の選び方についてご紹介していきました。
では、選び方のポイントは分かったけど、実際にどうやって探せばいいのでしょうか?
矯正歯科に限らず、お医者さんや病院をどうやって探すのか、実際に筆者が実践している方法をご紹介しましょう。
まずはネットで情報収集
矯正歯科の選び方のファーストステップは、まずは、
Google検索やSNSなどを使って、歯列矯正についての情報を集める
ことをおすすめします。
さまざまな治療法や考え方に触れることで、その後の選択の幅が広がるからです。
ただし、ネットの情報は鵜呑みにしない方がいいです。
全く正反対の情報もありますし、損得で決めようとすると、判断がつかなくなることもあります。
なんかイイな
なんとなくイヤな感じがするな
といった直感が、意外と正しかったりもするものです。
また、この時点でいい悪いを決めつけてしまわないことも大切だと考えています。
なぜならそもそも人間には、自分の考えを強化する情報のみを得ようとする傾向がああるからです。
なのでまずは検討材料を集める段階と割り切って、情報収集するといいかと思います。
無料相談や無料カウンセリングを利用する
矯正歯科の選び方の次のステップは、
無料相談や無料カウンセリングを利用
して、自分の目と耳でどんな歯医者さんなのかを確かめるということです。
集めた情報を整理して、3、4件、ここはどうだろうと目星をつけて、実際に話を聞きに行くんです。
ただし、無料の相談やカウンセリングでは、期間や費用といったことまではまず分からないと思います。
なぜなら、レントゲンなどの検査をしないことには、その人にどんな治療が必要なのかは分からないからです。
無料相談はあくまでも、歯医者さんの考えや雰囲気を知るのを目的にするのがいいと思います。
候補の矯正歯科を一通り回ると、
想像と違った…
意外としっかりとしたところだった
など、いろいろな発見があると思います。
そしてココと決めた歯医者さんで、いよいよ詳しい検査をしてもらうというのが、矯正歯科の選び方として筆者はおすすめします。
ちなみに、無料相談に行く時に覚えておいた方がいい注意点などは、こちらに詳しく書きました↓
無料と有料の違いは、こちらをどうぞ↓
また、今すでに歯列矯正中で、このままでいいのかな…なんか違うな?と感じた場合は、他の矯正歯科に行って相談するのも、全然ありだと思います。
歯医者さんによって、やり方、考え方は本当にさまざまなので、ここしかないと思わない方がいいですよ。
もしもモヤモヤしてるなら、こちらが参考になれば↓
矯正歯科の選び方。大人の矯正経験者が重視する6つのポイント まとめ
以上、矯正歯科の選び方。大人の矯正経験者が重視する6つのポイントというテーマで解説をしました。
矯正歯科を安さや早さで選ぶのはおすすめしません。
それはなぜか?こちらに詳しく書きました↓
筆者は、歯を抜かない非抜歯矯正を選びました。
その理由はこちらをどうぞ↓
大人になったら歯列矯正は難しい…なんて思っていませんか?
筆者の体験を、こちらに詳しく書きました↓
矯正のカウンセリングに何件くらい行けばいいか迷っていませんか?
そんな方は、こちらをどうぞ↓
筆者はYouTubeに、歯列矯正の様子をすべて動画に撮って記録しています。
情報収集の一環として、お役に立てば↓
筆者の矯正歯科の選び方については、こちらの動画でも詳しくお話ししました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。