歯列矯正中に虫歯になる確率ってどのくらい?
矯正中の虫歯予防って、どうしたらいいの?
そんな悩みや疑問にお答えしましょう。
筆者は、現在歯列矯正中です。
上下とも表側のワイヤーをつけて、歯を抜かない非抜歯矯正をしています。
追記:2年3ヶ月後にブラケットオフし、トータル4年ですべての矯正治療が完了しました。
歯列矯正中は虫歯になりやすいって、よく耳にしませんか?
そもそも虫歯自体になりたくないし、矯正治療の進み具合にも影響するので、できればなりたくないですよね。
そこで今回は、矯正中に虫歯になる確率はどのくらい?防ぐ方法は◯◯に尽きると題して、実際に筆者はどうだったのか、詳しくご紹介できたらと思います。
矯正中に虫歯になる確率はどのくらい?防ぐ方法は◯◯に尽きる
歯列矯正中に虫歯になる確率は、一体どのくらいなのか?
筆者のケースはどうだったのか? また、一般的にはどうなのか?
2つの視点から考えてみましょう。
私の場合
筆者は今年の4月に歯列矯正を開始し、現在は12月なので、およそ9ヶ月間矯正治療をしていることになります。
そしてその間に、実は1回虫歯が見つかって治療をしてもらいました。
その時の様子はこちら↓
矯正期間はおよそ2年(24〜36ヶ月)と言われているので、このまま虫歯にならなかったとしたら、確率は24分の9=37%くらいだと言えるのではないかと思います。
また、見つかった虫歯は矯正中に新たにできたものではなく、実は矯正前から虫歯だったものが、歯が動いたことで表に出てきたようでもありました。
なので、厳密に言えば矯正中に生まれた虫歯ではないですから、確率は0とも言えるかもしれません。
追記:筆者は4年間で全ての矯正治療が完了しましたが、その間これ以外に虫歯にはなりませんでした。
なので、筆者の場合の矯正中に虫歯になる確率は、最終的には4年(48ヶ月)分の9ヶ月=18%と言えるのかなと思います。
一般的にはどうなのか?
筆者の実例をもとに、矯正中に虫歯になる確率を割り出してみましたが、これは特殊なケースだということも考えられます。
そこで、一般的にはどうなのかを考察をしてみました。
※ただし調査方法は厳密なものではなく、結論も筆者の感覚的なものとなりますので、その旨ご了承願います。
Twitterで、歯列矯正中の人、30人分くらいのツイート内容を調べてみました。
すると上のような「矯正中に虫歯治療をすることになった」というツイートをしている人は、10人中2〜3人くらいいるような印象でした。
つまり25%くらいの確率で、矯正中に虫歯になっているのではないかと予想されます。
そして、さらに興味深いこともありました。
それはこのような「矯正前に虫歯治療をしなければならない」という内容のツイートが、想像以上に多かったことです。
これも印象になってしまって申し訳ないのですが、2〜3人に1人くらいが矯正前に虫歯の治療をしている印象。
確率でいえば30〜50%くらいと言えるでしょうか。
つまりまとめると、
矯正前はおよそ50%くらいの人に虫歯がある
虫歯治療後に歯列矯正を始め、25%くらいの確率で治療中に虫歯になる(もしくは見つかる)
といったことが言えそうです。
きちんとした調査ではないので、あくまでも仮説になりますが、この数字、みなさんはどうお思いになりますか?
矯正中の虫歯を防ぐ方法
ここまで、歯列矯正中に虫歯になる確率について考察をしてきましたが、どれだけ気をつけても虫歯になってしまった…ということはありますよね。
そこでできる限り、矯正中に虫歯になる確率を下げるにはどうしたらいいかというと、
・食後は必ず歯を磨く
・虫歯になりやすい食べ物(特に白砂糖)を控える
に尽きると思います。
筆者の主治医の歯医者さんも、そのように言っていました。
それぞれどういうことか、詳しく説明いたします。
①食後は必ず歯磨き
矯正中に虫歯になる確率を減らす方法の1つ目は、食後は必ず歯磨きすることです。
それも、できるだけ食後すぐが効果的なようです。
なぜなら、虫歯は以下の4つの条件が作られると言われています。
歯の質 虫歯に対する歯の強さ
細菌 口腔内の虫歯菌の量
時間 虫歯になりやすい環境にどのくらいの時間おかれたか
糖 細菌の餌である糖分をどのくらい摂取したか
【虫歯になる4つの条件】歯磨きが上手でも虫歯になる?!なぜ虫歯になってしまうのか?|しんみ歯科石神井台
また、虫歯ができる仕組みは以下の通り。
口の中には色々な細菌がいます
「 虫歯の4つの条件」について|いまむら歯科クリニック
↓
糖分の入っている食べ物を摂取すると、虫歯菌がその糖分をエサにします
↓
その時、虫歯菌が酸を出して歯の表面を溶かしてしまいます
↓
そのまま放置してしまうとどんどん進行し、歯に穴を開けてしまいます
糖分の入っている食べ物を全く食べないというのは、なかなか難しいですよね。
なので矯正中に限らず、虫歯になる確率をできるだけ下げたいのであれば、食後すぐに歯磨きをして、口の中の酸を取り除くことが、有効であると言えるわけです。
②虫歯になりやすい食べ物を控える
矯正中に虫歯になる確率を減らす方法の2つ目は、虫歯になりやすい食べ物を控えること。
中でも特に、白砂糖を控えることを筆者はおすすめいたします。
なぜなら白砂糖を摂らないことは、虫歯になる確率を減らすだけではなくて、体調や心理状態など、虫歯以外の健康にも大きな影響があるからです。
どういった影響が考えられるかは、下のイラストがとても分かりやすかったので引用させてもらいました↓
砂糖について②|楠原デンタルクリニック
一つ一つを解説するとかなり膨大になってしまうため、気になるものがあればぜひ調べてみてください。
とにかく白砂糖は、虫歯だけでなく、私たちの健康にさまざまな悪影響を与えています。
筆者は白砂糖をできるだけ摂らなくしてからおよそ10年くらい経ちますが、風邪らしい風邪を引いたことがありません。
なので病院にもほとんど行ったことがないですし、身体がとても軽いです。
日中に眠くなることもほとんどなくなり、仕事の生産性も上がっています。
もちろんたまには食べますよ。
やはり甘いものは美味しいですから。
どうしても甘いものを欲したら、以下のようなものから甘みを摂るのがおすすめです。
・黒糖
・てん菜糖
・ハチミツ
・甘酒
など。
つまり、できるだけ精製されておらず、化学的な物質も入っていないものを摂るということです。
歯列矯正中に限らず、白砂糖を摂るのは虫歯を含め、よいことは一つもないと思っています。
虫歯予防をきっかけに、まずは白砂糖を少し減らしてみると、体調がかなり変わると思いますよ。
虫歯のデメリット
虫歯になる確率を減らす方法は分かったけど「別に虫歯になっても治せばいいじゃん」という声もあるかもしれません。
筆者自身も、かつてはそんなふうに軽く考えていた時もありました。
ですが、特にこれから歯列矯正を始めたいと考えているなら、虫歯はできるだけ少ない方が間違いなくよいです。
というのも、筆者は子供の頃から虫歯が多くて、銀の詰め物や差し歯が多かったのですが、そのままでは歯列矯正が行えなかったんですよね。
そのため、銀歯を付け替えたり、差し歯を仮歯に交換するなど、歯列矯正前の事前の処置にかなりの時間を費やす必要があったんです。
また歯医者さん曰く「虫歯を削ったり詰め物などで形が変わっていると、完全な噛み合わせに戻らない場合がある」とのことでした。
なので、虫歯はないに越したことがないようです。
矯正前に銀歯の交換をした時のことは、こちらに詳しく書きました↓
矯正するにあたって差し歯をどうしたのかは、こちらをどうぞ↓
それ以上に、歯は抜いたり削ったりしたら人工的な修復は可能ですが、自然な歯は2度と元には戻りません。
どうか今ある歯を大切にして欲しい、というのが筆者の切実な願いです。
筆者が歯を抜かない矯正を選んだ理由は、こちらに詳しく書きました↓
矯正中に虫歯になる確率はどのくらい?防ぐ方法は◯◯に尽きる まとめ
以上、矯正中に虫歯になる確率はどのくらい?防ぐ方法は◯◯に尽きるというテーマで解説しました。
歯医者さんに教えてもらった、矯正中の正しい歯磨きの仕方は、こちらをどうぞ↓
外出して歯磨きできない時にはどうしたらいいか?こちらに詳しく書きました↓
虫歯が神経にまで達してしまうと、根っこの治療が必要になる場合もあるようです。
ブリッジ交換時に、筆者が行った根管治療の様子を、こちらに詳しく書きました↓
矯正中は虫歯だけでなく、野菜不足にもなりやすいです。
その理由と防ぐ方法、おすすめのレシピをこちらに詳しく書きました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。