矯正治療前の検査[3Dスキャンが登場]矯正の記録005

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2018年4月より歯列矯正|上下とも表側のワイヤー矯正|歯を抜かない非抜歯矯正|歯並びはもちろん、噛み合わせを重視した歯列矯正の様子を、記録しているブログです|銀座みゆき通りデンタルクリニックにて治療中|YouTubeでも歯列矯正の経過を配信してます

なんだか大きな機械が出てきました。

滑車のついた支柱の上に、モニターが乗っています。
形状としては、譜面台のような感じ。

ゴロゴロとこちらに運ばれてきます。

これまで通った歯科医院では目にすることのなかった、
はじめて見る機械です。

iTero element(アイテロ エレメント)

この機械。
名前は iTero Element(アイテロ エレメント)。

インビザラインという、
マウスピースを用いた歯列矯正があるんですけど、
それ専用のスキャナーのようです。

歯を立体的にスキャンし、
歯並びや噛み合わせなどをデジタルデータとして収集。
スキャン後すぐに分析したり、
矯正後のシミュレーションもでき、
そのデータをインビザライン社にオンラインで送信すれば、
そのままマウスピースの発注までができちゃうらしいです。

スゴい!

まだ日本では限られた歯科医院にしか導入されていない、
最新鋭の検査機器だそうです。

歯列矯正のデジタル化

このiTero Element(アイテロ エレメント)を用いる利点は、

・従来の、シリコンを口の中に入れて歯型を取る方法だと、オエッとなってしまう人が多いが、そうした負担がなく歯並び・かみ合わせのデータが得られる

・スキャン後、すぐに結果が画面に表示されるので、それを見ながら医師の説明を受けたり、相談したりできる

・より正確で誤差の少ない、口内環境のデータが採取できる

・治療期間の大幅な短縮が可能。これまでは石膏模型を郵送でアメリカのインビザライン社へ送っていた

・X線ではなく、レーザーやLEDライトを使用しているので、安心

と、かなりメリットが多いです。

歯列矯正もデジタル化が進むことで、
特に、正確さや期間の短縮という面で、
さまざまな恩恵を受けられそうです。

温故知新は歯列矯正でも

利点の多いデジタルスキャンですが、
すべてが完璧、というわけでもないようです。

たとえば、
スキャンした歯はすべて健康な歯、として計算されているので、
ぼくのように、ブリッジがあると、
それは考慮されておらず、
どうしてもシミュレーション結果に誤差が生じる可能性があるよう。

あるいは、
現状から理想形まで、
この時点でシミュレートされるので、
その過程で起こる事態や変化までは考慮されず、
途中の軌道修正が難しいのではないか、
という点。

もう一つは、
歯の動きは細かく計算されているんだけど、
顎の動きなどはあまり考慮できないらしい点。

これらは、あくまで、
歯科医師の話を聞きながら、ぼくが個人的に感じたことです。
もしかしたら、
iTero Element(アイテロ エレメント)やデジタルスキャン技術は、
それらも完全にクリアされているのかもしれませんが、
そうした点が、ぼくは気になりました。

あとは、
歯列矯正治療においても、
歯科医師が自分の目で見た感覚、直感、
というものが大きいようです。

数値や理論ではこうなんだけど、
経験上、これで行こう!
そうしたことは、
歯列矯正などの医療行為に限らず、
さまざまな分野で聞く話ですよね。

ぼくが行う矯正は、
インビザラインではなくワイヤー矯正です。

上前歯3本がブリッジになっていたり、
あごの位置や動きが、
かなりずれたり歪んでいることもあるので、
このデジタルスキャンと並行して、
従来の歯型採取&石膏模型をしてもらうのは、
とても安心感を感じました。

3Dスキャンの方法

スキャナーは、ハンドクリーナーのような形状。

その先端がカメラとなって、歯や口内をスキャニングして行きます。

モニターに、
どのようにスキャンを撮るか、
の説明が表示されたので、読んでみましょう。

要約すると、
「上あご下あご、どちらかの最後の臼歯からスキャンを開始し、
歯列全体の咬合面をスキャン。
片側が終わったら、反対側もスキャン」

つまり、
スキャンはどうやら、4段階に分けて行うらしいです。

1:
まずは、歯と歯が触れる面(歯を建物で例えると屋上の部分)を、
奥歯から反対奥歯までスキャン。

2:
そこから折り返すように、歯の裏側を、スタートした側の奥歯までスキャン。

3:
歯の表面は、奥歯から前歯までを、左右片側ずつスキャン。

4:
最後に、歯の裏から屋上、表面をなぞるように、一本一本スキャン。

こんな感じ。

歯列矯正2.0

歯型をとる、とか、模型を作るというと、
やはり、口を大きく開けて、
粘土のようなものを歯に押し当てて、
その歯型を元に石膏模型を作る、
というイメージが真っ先に頭に浮かびます。

だけど、インターネットがこれだけ一般化して、
ひとりひとりがスマホを持ち歩く時代。
何年かしたら、シンギュラリティ* が確実に起こるとも言われている。
※AI (Artificial Intelligence : 人工知能)が人類の知能、知性を超えること。

当然、歯列矯正だって、
こういう方向へ進んでくんだなと、感じました。

個人的には、
そのうち、このデジタルデータを直接人体に繋いで、
実際の歯並びや噛み合わせをダイレクトに動かしていく、
なんてことも、
可能になるんじゃないかとも思いました。

人間の身体は脳からの信号と、
ホメオスタシス(恒常性維持機能)によって、
その状態を維持しているわけですから、
脳や生命維持システムに、
的確な信号と情報を伝達することができれば、
まったく不可能な話ではないと思うのです。

それが倫理的、哲学的にどうか、
あるいは、ぼくがその治療法を選ぶかどうかは別として。

大げさかもしれませんが、
そうした時代の転換点を、
歯列矯正を通して、肌で感じた体験でした。

次はいよいよスキャンを撮ります。

つづく

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