セラミックブリッジの寿命が知りたい
ブリッジはセラミックで作れば長持ちするというけど、実際どうなの?
そんな疑問にお答えしましょう。
筆者は今から23年ほど前に、前歯3本をブリッジにしました。
装着した当時は、セラミックとはいえどのくらいの寿命なのか気になりましたが、実際に使ってみると意外なことが分かりました。
そこで今回は、セラミックブリッジの寿命。20年以上前に装着した経験者が解説と題して、筆者の体験を詳しくご紹介したいと思います。
セラミックブリッジの寿命。20年以上前に装着した経験者が解説
セラミックブリッジの寿命は一体どのくらいなのか?
一般的には、
銀歯や硬質レジンは、平均寿命はおおよそ7~8年
ブリッジの平均寿命はどれくらいなのか?|善福寺歯科クリニック
耐久性の高い「セラミック」であれば10年ほど
と言われているようです。
では筆者の場合はどうだったかというと、なんと、
16年以上の寿命
がありました。
筆者はおよそ23年間のセラミックブリッジ装着歴がありますが、実は途中で1度作り替えをしています。
第1期と第2期の期間は、具体的にはそれぞれ以下の通り。
第1期 2002〜2018年 =16年間
第2期 2021〜2023年(現在)=2年間
つまり最初に装着したセラミックブリッジは、16年間使い続けることができたということです。
それぞれの期間について、さらに詳しく解説いたします。
第1期 2002〜2018年 =16年間
セラミックブリッジの第1期目の寿命は、約16年間でした。
そして16年の間、一度も外れたり欠けたりすることはありませんでした。
一回も壊れなかったのに、なぜ作り替えたかというと、筆者は2018年にワイヤー矯正を始めることにしたからです。
それまで付けていたセラミックのブリッジのままだとワイヤーで歯を動かせないため、一旦外して仮歯に付け替えたという次第。
なのでそのまま装着していれば、さらに16年以上使い続けられた可能性もあります。
ちなみに、歯列矯正をするにあたって外したセラミックのブリッジはこちらです↓
このブリッジは、金属の土台にセラミックを焼き付けたメタルボンドと呼ばれるブリッジです。
そのため裏側には、銀色の金属部分が見えていますし、かなり重みもありました。
歯の真ん中が割れたように見えるのは、外す時にドリルで空けた切れ込みです。
そのくらい強力に接着されていたということです。
また、歯列矯正が終わる2021年までの3年間は、セラミックではなく、上の写真のようなレジンと呼ばれるプラスチック製のブリッジを装着し続けていました。
他の自分の歯と、色や透明感、光沢感などが違うのが分かるでしょうか?
この仮歯のブリッジも、途中意図的に作り替えたことはありましたが、不作為に外れたりすることはありませんでした。
第2期 2021〜2023年(現在)=2年間
セラミックブリッジの寿命の第2期目は、約2年間で、現在も継続中です。
先にも書いた通り、2021年にワイヤー矯正が終わり、仮歯だった前歯のブリッジをきちんとしたものに作り直してもらいました。
それがこちらです↓
仮歯とは打って変わり、自然の歯のような光沢があるのが分かるでしょうか?
新しいブリッジはジルコニアセラミックと呼ばれる、土台がジルコニア、表面がセラミックという組み合わせでした。
ジルコニアとセラミックには、それぞれ次のような長所と短所があるようです。
・ジルコニア=硬さはあるが、色の透明感が少ない
・セラミック=自然の歯に近い質感があるが、強度が弱い
お互いの欠点を補い合うことで、より機能性が増し、ブリッジの寿命も伸びるのだそうです。
このジルコニアセラミックのブリッジも、付け始めてから2年以上が経過していますが、外れたり緩んだりすることは一度もありません。
ブリッジの寿命を長持ちさせる秘訣
ここまで、セラミックのブリッジの寿命について、筆者のケースをご紹介しました。
筆者は約16年間、一度も壊れることなく使い続けていましたが、その秘訣は何かというと、実は…
特に何もしていません
本当に、寿命を伸ばそうとか長持ちさせようとかと、特別気にはしていませんでした。
歯磨き
とはいえ、普段から無意識に心掛けていたことはありました。
それは、
・食後は必ず歯磨き
・ブリッジ部分は歯間ブラシを使わない
という2点です。
筆者はそもそも、食事をしたら歯磨きをする習慣があったので、口内が清潔に保てたり、歯肉炎を予防するなどして、ブリッジの寿命を長持ちさせていたのかもしれません。
また歯磨きをする時には、歯間ブラシを使う習慣もありました。
ですが、別の歯に被せてあったクラウンがポロッと外れてしまった経験があったので、ブリッジ箇所には歯間ブラシは使わないようにも気をつけていました。
どうしてもブリッジ部分に歯間ブラシを使いたい場合は、下のような最も細いSSSSサイズのものを選ぶことをおすすめします↓
激しい運動
激しい運動は、セラミックブリッジの寿命に影響はないのでしょうか?
実は筆者は、ブリッジ第1期目の16年の間に、キックボクシングや柔術のジムに通っていたことがあります。
一人で練習するだけでなくて、スパーリングなどもしていたので、顔面に相手のヒジやスネが当たることもしばしばでした。
直接、前歯のセラミックブリッジに衝撃を受けたことはなかったように記憶していますが、とにかく16年間、一度も外れたり欠けたりということはありませんでした。
もちろん、筆者はたまたま運がよかっただけかもしれないので、激しいスポーツや格闘技などをするときは十分にご注意ください。
奥歯に被せたセラミックは割れたことがある
セラミック製のブリッジの寿命はこれまでご紹介したような状況でしたが、実は奥歯に被せたセラミックは一度割れてしまったことがあります。
筆者の下の犬歯は、片側が大きく削れてしまっています。
上の前歯3本をブリッジにした際に、下の歯とぶつかったので、高さ調整のために削ったのと、その後の摩耗でさらにすり減ってしまったものと思われます。
犬歯というのは犬歯誘導という大切な役割を持っていて、下顎を左右に動かす際に、奥歯同士が当たるのを防いでくれているのだそうです。
ただし筆者は犬歯を削ってしまっています。
そのため犬歯誘導がうまくできず、奥歯に負担がかかり過ぎてしまい、セラミックの被せ物が欠けてしまったみたいなんです。
割れた奥歯のセラミックは、すぐに歯医者さんで治してもらいましたが、すり減った犬歯は元には戻りません。
何度か継ぎ足してもらったのですが、すぐに削れてしまうんですよね。
このように歯というのは、一本一本に大切な役割があるものです。
健康な歯は、むやみに抜いたり削ったりしないことを強くおすすめいたします。
犬歯を削ってしまった経緯と、その後大変だったことは、こちらに詳しく書きました↓
セラミックブリッジの寿命。20年以上前に装着した経験者が解説 まとめ
以上、セラミックブリッジの寿命。20年以上前に装着した経験者が解説というテーマで解説しました。
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前歯のブリッジを、プラスチック製の仮歯からセラミックに作り替えた時の様子は、こちらに詳しく書きました↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。