マウスピース矯正に向いている人は、どんな人なのか知りたい
マウスピース矯正は、どんな人でもできるわけではないの?
そんな疑問にお答えしましょう。
筆者は2018年に歯列矯正を始め、2年3ヶ月でワイヤーを外すことができました。
なぜワイヤー矯正だったかというと、筆者はマウスピース矯正には向いていないようだったんです。
担当の歯医者さんに尋ねたところ、なぜマウスピース矯正に向いていなかったのか、理由を詳しく教えてくれました。
そこで今回は、マウスピース矯正に向いている人はどんな人?条件や特徴を詳しく解説と題して、筆者の体験も交え、その理由をご紹介できればと思います。
マウスピース矯正に向いている人はどんな人?条件や特徴を詳しく解説
マウスピース矯正とは、
プラスチックでできたマウスピースを歯に装着して行う矯正治療法
マウスピース矯正の特徴と注意点|エムアンドアソシエイツ矯正歯科
なので、付け外しが容易だったり、周りの人に知られにくいといった利点があると言われます。
では、そんなマウスピース矯正に向いている人は、一体どんな人なのか?
筆者が矯正治療をしてもらった主治医の先生によると、主に以下の通りでした。
①症状が軽度な人
②金属アレルギーがある人
③着脱の管理がきちんとできる人
④人前に立つ機会が多い人
それぞれどういった人なのか、詳しく説明いたします。
①症状が軽度な人
マウスピース矯正が向いている人として、まずは症状が軽度な人が挙げられます。
症状が軽度というのは、例えば、全体的に歯並びはも噛み合わせもしっかりしているんだけど、前歯だけを部分的に動かしたいというようなケースの人。
そういった場合はワイヤー矯正よりも、むしろマウスピースの方が適している場合があるようです。
というのもワイヤー矯正だと、すべての歯がワイヤーで繋がれるので、ある歯だけを動かそうとしても、必ず両隣の歯を引っ張るなどして、少なからず影響があるのだそうです。
ですがマウスピース矯正の場合は、歯をひとつひとつ個別に固定しておくことができるので、一部だけを動かすことがしやすい場合もあるとのことでした。
筆者は、先にも書きましたが、マウスピース矯正には向いていませんでした。
なぜなら、歯列が狭く、歯も全体的に前に倒れて生えていたため、すべての歯を動かす必要があったためです。
さらに、中央が凹み、奥が迫り上がるような歯並びだったため、マウスピースではうまく動かせず、ワイヤー矯正でないと難しいということでした。
②金属アレルギーがある人
マウスピース矯正は、金属アレルギーの人にも向いていると言えそうです。
というのもワイヤー矯正は、歯の表面に取り付けられるブラケットも、歯と歯をつなぐワイヤーも、どちらも金属製であるケースが多いからです。
一方、マウスピース矯正は、
主体となる装置はポリウレタンで作られており、歯面に設置することがあるアタッチメントもレジン製
金属アレルギーでも大丈夫 マウスピース矯正|マナミ歯科クリニック
なので、金属アレルギーリスクはほとんどないと考えてよさそうです。
ただしワイヤー矯正であっても、セラミック製のワイヤーやブラケットなど、非金属の素材もあるようです。
よって金属アレルギーだけどワイヤーで矯正したいという場合は、あきらめずに歯医者さんに相談してみてはどうでしょうか。
実際に筆者は、金属アレルギーではないのですが、なるべく目立たないようにという配慮から、正面の見える部分はセラミック製のブラケットにしてもらっていました。
③着脱の管理がきちんとできる人
マウスピース矯正はどんな人に向いているか、着脱の管理ができる人です。
ご存知のように、ワイヤー矯正の場合は装置を気軽に取り外すことはできません。
ですがマウスピース矯正は、自分の意志で着脱できるので「人と会うので1時間だけ外すそう」みたいなことができます。(あまりやらない方がいいと思いますが)
あるいはワイヤー矯正だと、細い歯ブラシを使わないと細かな部分まで歯磨きできなかったり、ワイヤーが邪魔をしてデンタルフロスが使えなかったりします。
ですが、マウスピース矯正の場合は取り外して歯磨きできるので、歯を清潔な状態に保ちやすいとも言えます。
マウスピース矯正にはこうした利点があるのですが、裏を返すと「外したら、忘れずに着ける」という意志が求められるとも言えます。
つけていない状態が長時間に及ぶと、矯正期間が大幅に遅れたり、計画が狂ってしまうこともあるので注意が必要です。
④人前に立つ機会が多い人
マウスピース矯正は、人前に立つ機会が多い人にも向いていると言えるでしょう。
マウスピースは透明の樹脂でできているので、近寄ってみない限り、つけているかどうかほとんど見分けがつかないと思います。
多くの人が、これを理由にマウスピース矯正に興味を持ったり、実際に矯正を始めるようにも思います。
そのため、芸能人など容姿を気にする職業の人が、マウスピース矯正を選ぶことが多いですよね。
また筆者が2年間ワイヤー矯正をして感じたのは、声を使う仕事の人は、もしかしたらマウスピース矯正の方が向いているのではないかと思いました。
なぜなら筆者は矯正中、滑舌はむしろよくなったと感じたのですが、とはいえ喋りにくかったり、つばが飛びやすかったり、さらには声質が変わったりしたことがあったからです。
筆者の歯列矯正中の滑舌については、こちらに書きました↓
私はマウスピース矯正できる?
ここまで、マウスピース矯正に向いている人はどんな人かについてご紹介しました。
では、どれかに当てはまっていたら誰でもマウスピース矯正が可能なのかというと、そうでもないようです。
例えば、
ご本人は前歯だけと思っていても、歯科矯正医から見ると、別の問題をはらんでいる場合も考えられます
マウスピース矯正の危うさ|Yogosawa Foundation
とあるように、表面的には一部分だけ歯並びが悪いだけに見えても、すべての歯が関係しているケースが多いから。
なので「私は出っ歯だけ治ればいいから、マウスピースでやりたい」のように、安易に考えない方がいいとのこと。
さらに、マウスピース矯正はその手軽さから、経験や技術が少ない医師でも治療が行えてしまうため、どういった歯医者さんに診てもらうかが、とても重要とのことでした。
歯医者さんが多すぎて、一体どこで診てもらえばいいのか分からない…という方は、こちらがお役に立てば↓
マウスピース矯正に向いている人はどんな人?条件や特徴を詳しく解説 まとめ
以上、マウスピース矯正に向いている人はどんな人?条件や特徴を詳しく解説というテーマで解説しました。
マウスピース矯正ってデメリットはないの?という方は、ぜひこちらをお読みください↓
「マウスピース矯正を始めました」という芸能人を、最近よく目にしませんか?
彼らは他にどんな方法で歯並びを治しているか調べたら、なかなか興味深いことが分かりました。
詳しくはこちら↓
ワイヤーは目立つから…という理由で、マウスピース矯正がいいと考えていませんか?
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マウスピース矯正の方が「早く終わりそうだから」という理由で検討しているなら、こちらが参考になれば↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。