美容歯科で治療するとどんなデメリットがあるの?
美容歯科治療を受けて後悔した体験談が知りたい
そんな疑問にお答えしましょう。
筆者は今から10年以上前に、前歯を数本抜いたり削ったりして、見た目の歯並びをきれいにそろえたことがあります。
ところがその直後から体の調子がおかしくなり、体調不良がその後約10年間続きました。
やらなきゃよかったな…と、とても後悔しました。
そこで今回は、美容歯科治療のデメリット。後悔してもしきれない3つのコトと題して、筆者の体験をお伝えできればと思います。
美容歯科治療のデメリット。後悔してもしきれない3つのコト
美容歯科治療のデメリットをお話しする前に、そもそも美容歯科とは何かを考えてみたいと思います。
美容歯科と同じような言葉で、審美歯科という言葉を聞いたことはありませんか?
その2つには、一体どんな違いがあるのでしょうか?
美容歯科と審美歯科の違い
美容歯科治療と審美歯科治療の違いについて、実は明確な定義はないようです。
ですが一般的には、
審美歯科治療
生体の機能やかみ合わせなどを改善させ、それら機能を維持可能な範囲で外見の美しさを向上させるもの美容歯科治療
審美歯科治療と美容歯科治療の違い|銀座しらゆり歯科
生体機能の改善や維持が犠牲になる部分があったとしても外見の美しさを一番の目的とするもの
といった区別で用いられる場合が多いようです。
隠れ美容歯科
また美容歯科とは名乗っていない一般歯科であっても、美容歯科と呼んでも差し支えない治療が行われている場合も多いようです。
筆者のケースがまさにそうでした。
筆者は今から10年以上前に、虫歯の治療で通っていた街の歯医者さんで、上の前歯3本を抜いたり削ったりしてブリッジにしました。
歯が折れたり欠けたりしたわけではなく、単に歯並びがよくなかったので、見た目だけをきれいにするためでした。
「前歯の歯並びが気になっている」ことを先生になんとなく話したところ、ブリッジという方法があると勧めてくれました。
2、3回の通院できれいになるし、歯列矯正よりも格段に費用が安いとのことだったので、メリットに惹かれ安易に飛びついてしまったんです。
ですが治療後、どうも噛み合わせが変なんですよね。
上の歯の歯並びが変わったために、下の歯とぶつかるようになってしまったんです。
「下の歯を削れば大丈夫」とのことで調整をしてもらったのですが、それが原因となりさらに下顎の位置がずれてしまったようで、その後長い間、体調不良に悩まされました。
その歯医者さんはいわゆる一般歯科で、美容歯科とは謳っていませんでした。
ですが噛み合わせが変わることのデメリットなどには一切触れず、見た目のことしか言っていなかったので、まさに隠れ美容歯科と言えたのではないかと思います。
美容歯科治療の3つのデメリット
美容歯科治療を受けて、筆者は以下のような3つのデメリットがあると感じました。
①噛み合わせがおかしくなる
美容歯科治療を受けて感じたデメリットの1つ目は、噛み合わせがおかしくなる可能性があるということです。
繰り返しになりますが、筆者はガタガタだった前歯をブリッジにして見た目の歯並びをきれいにしました。
その結果、噛み合わせと下顎の位置がずれ、その後約10年間、体調不良に悩まされました。
すべての美容歯科治療でこうしたことが起こるとは思いません。
ですが噛み合わせを考慮せず、一部分だけ歯並びを変える場合は、十分に注意が必要だと感じています。
②健康な自分の歯を失う
美容歯科治療のデメリットの2つ目は、健康な自分の歯を失う恐れがあること。
筆者の場合は、前歯3本のうち、引っ込んで生えていた真ん中の一本を抜歯し、両隣の歯を細く削って支柱にして、ブリッジと呼ばれる義歯をはめました。
歯は、抜いたり削ったりすると、2度と元には戻りません。
やむを得ない場合以外は、自分の健康な歯を抜いたり削ったりはしないことを、強くおすすめしたいです。
③一生メンテナンスが必要
美容歯科治療のデメリット3つ目は、一生メンテナンスが必要になることです。
美容歯科治療では、歯の表面、もしくは大部分を削ったり、あるいは抜歯したりして、見た目の歯並びを美しく見せる場合が多いようです。
筆者のケースもまさにそのようなものでした。
前歯3本がつながった人工の歯は、セラミックというとても硬い素材で作られていますが、耐用年数はだいたい10〜20年と言われています。
つまり一度人工歯にしてしまうと、いつかは交換の時期がやってきますし、定期的なメンテナンスも必要になるわけです。
また、筆者は2018年からワイヤー矯正を行ったのですが、ブリッジのままだと歯が動かせないため、矯正治療前に仮歯に交換をしました。
4年間の矯正期間中も、2度ほど仮歯を作り替えもしました。
ワイヤーで歯が大きく動くため、仮歯の形状が合わなくなったり、損傷したりするからです。
さらに矯正終了後には仮歯を外し、歯茎の土台も根管治療をし直し、新たに作成したセラミックのブリッジに交換。
などなど治療前から治療後に至るまで、それらの処置にかなりの時間や費用を費やした。
もしも前歯をブリッジにしていなかったら、これらの処置は必要なかったわけです。
筆者は10年以上、内科や外科といった病院にはほぼかかっていませんが、こうした事情もあり、歯医者さんにだけは定期的にお世話になる必要があるのです。
美容歯科治療を受ける際は、その瞬間の美しさだけでなく、後々のメンテナンスのこともぜひ考慮することをおすすめします。
美容歯科治療のデメリットを回避する方法
ここまで、美容歯科治療のデメリットについて筆者の体験をご紹介してきました。
では、そうしたデメリットを回避するにはどうしたらよいのでしょうか?
もっとも簡単で確実な方法は、美容歯科では治療をしないということに尽きるかと思います。
ところが筆者のケースのように、いわゆる街の歯医者さんが、実は美容歯科治療をやっているという場合も大いにありえます。
そうした場合は、事前相談やカウンセリングなどの時に、
歯並びや見た目のメリットのみを強調する
噛み合わせについて触れない
その他デメリットについて語らない
などの場合は、治療を受けない方がよいのではないかと思います。
隠れ美容歯科である可能性が極めて高いからです。
健康な歯を抜いたり削ったりすることは、後々の人生や健康に、大きな影響を及ぼします。
いきなり治療を決めてしまうのではなく、その前によく歯医者さんと会話をし、美容歯科治療であるかどうかを見極めることが大切だと思っています。
信頼できる歯医者さんをどうやって見つけたらよいか分からない…という方は下の記事がお役に立てば。
矯正歯科について書いていますが、それ以外の場合にも当てはまると思います↓
美容歯科治療のデメリット。後悔してもしきれない3つのコト まとめ
以上、美容歯科治療のデメリット。後悔してもしきれない3つのコトというテーマで解説しました。
美容歯科治療の代表格として挙げられるセラミック矯正は、絶対におすすめしません。
筆者の体験を詳しく書きました↓
歯を白くしたいから美容歯科治療を受けたいという方も多いはず。
筆者のホワイトニング体験を、こちらに詳しく書きました↓
芸能人は歯並びがきれいな人が多いですが、どうやって治しているのか気になったことはありませんか?
詳しくはこちらをどうぞ↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。