前歯の裏に下の歯が当たる…
下の歯を削ると当たらなくなりそうだけど、削ってもいいの?
そんな悩みや疑問にお答えしましょう。
下の歯が前歯の裏に当たるのが気になっていませんか?
実は筆者にも同じ経験があるんですよね。
ところが、対処法を間違えてしまって、かなり大変なことになってしまったんです。
そこで今回は、前歯の裏に下の歯が当たる原因は◯◯。削るのはやめた方がいいと題して、筆者の体験を詳しくご紹介できればと思います。
前歯の裏に下の歯が当たる原因は◯◯。削るのはやめた方がいい
前歯の裏に下の歯が当たる場合、下の歯を削るのは絶対におすすめしません。
なぜなら下顎の位置がずれてしまい、ひどい場合には体調不良につながる可能性もあるからです。
実は、筆者が実際にそうだったんです。
前歯3本をブリッジに
筆者の前歯の裏が、下の歯に当たるようになったのは、上の前歯3本をブリッジにした時。
筆者の前歯はけっこうガタガタしていて、それを治すために、健康な歯を抜いて人工の歯にしてしまったんです。
見た目はキレイになりました。
ですがブリッジを被せた後で歯を噛み合わせてみたところ、なんと下の歯と当たるんですよね。
これまで歯並びが悪いなりに、上の歯と下の歯が噛み合っていたのに、上の歯だけ歯並びが変わったら、当たることも起こり得ますよね。
今となれば不思議でもなんでもないですが、当時はそんなことすら疑問にも思いませんでした。
当るなら削りましょう
そこでブリッジをやってもらった歯医者さんに、前歯の裏が下の歯と当たることを伝えたところ「下の歯が当たるなら削りましょう」と言って、躊躇なく削り始めました。
結果、前歯の裏と下の歯は当ることはなくなりました。
ところが…
削った下の歯は、犬歯という歯だったんですよね。
実は犬歯は、「犬歯誘導」というかなり大事な役割を持っているそうなんです。
犬歯って、犬の牙みたいに尖っていますよね。
その形が、下顎を横に動く際のガイドになったり、下顎を正しい位置に固定するストッパーの役目を果たしているそうなんです。
筆者は、その犬歯の尖りを削り落としてしまったんです…
するとどうなったかというと、ご想像の通り、下顎の位置が適切な場所に固定できなくなり、奥の方にずれて行ってしまったようなんです。
ストレートネック
下顎が奥に引っ込むと、喉が押しつぶされて苦しくなりますよね。
そのため顔を前に出して、気道を確保しようとします。
いわゆるストレートネックです。
首が前に出ると、首元の筋肉は常に緊張状態になってしまいます。
すると頚椎にはたくさんの神経が通っているので、そうした神経も圧迫されます。
そうした負担が筆者の場合は、精神的な落ち込みや体調不良につながったようなんです。
その後10年間、体調はよくならず、かなり大変な日々を過ごしました。
そのきっかけは、前歯の裏が下の歯に当たり、当る歯を削ったことでした。
歯をほんの少し削っただけで、こんなことになろうとは、当時は想像もしていませんでした。
前歯の裏に下の歯が当たる時はどうしたらいい?
ここまで、前歯の裏が下の歯に当たるので、削ったらどうなったのか、筆者の体験をご紹介しました。
もちろんほんのちょっと当るので、歯の表面をわずかに削るくらいなら、なんの問題もないのかもしれません。
実際に歯列矯正時に用いられる手法で、
歯の横側を0.25mm以内で削ることで隙間を作っていく
矯正治療で歯を削る?ストリッピングのメリットとデメリット|すずき矯正歯科の公式ブログ
ストリッピングという方法もあるようです。
ですが筆者のように、犬歯の尖った部分をすっぱり削り落としてしまうようなことは、絶対にやめた方がいいと思います。
歯は全体でバランスを取っている
では、前歯の裏に下の歯が当たる場合は一体どうしたらいいか?
それは、
歯列矯正で歯全体を動かす
ことに尽きると思います。
歯は1本1本が単独で存在しているわけではありません。
全ての歯がバランスを取って成り立っています。
一部分だけ歯並びが大きく変われば、全体のバランスは必ず崩れます。
ワイヤー矯正がおすすめな理由
歯列矯正といっても方法がいろいろありますが、中でも特にワイヤー矯正をおすすめします。
なぜならセラミック矯正は、健康な歯を細く削って人工の歯を被せる方法だからです。
歯は一度削ってしまったら、2度と元には戻せません。
マウスピース矯正なら大丈夫でしょ?と思われるかもしれません。
ですがマウスピース矯正は、実はワイヤー矯正に比べて、かなり限度があるようなんです。
マウスピースって、歯に被せて使いますよね。
なので構造上、歯を歯茎から引っ張り出すようには動かせないんです。
なのでできるだけ安全に、かつ正確に矯正を行うには、ワイヤー矯正一択だと筆者は感じています。
ちなみに筆者は、40代半ばからワイヤー矯正を始めました。詳しくはこちらをどうぞ↓
前歯の裏に下の歯が当たる原因は◯◯。削るのはやめた方がいい まとめ
以上、前歯の裏に下の歯が当たる原因は◯◯。削るのはやめた方がいいというテーマで解説しました。
前歯の裏が下の犬歯に当たったので、削ったらどうなったか、さらに詳しくこちらに書きました↓
前歯の裏と下の歯は、本来どうなっているべきなのか?
詳しくはこちらをどうぞ↓
セラミック矯正をやらない方がいい理由は、こちら↓
前歯の裏に下の歯が当たっても絶対に削らない方がいい理由は、こちらの動画でもお話ししました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。